最後に、棚卸資産について説明いたします。
作成する資料は棚卸資産受払表となります。この表において、製品・商品名(コード)、インボイス番号、数量および金額の期中増減等を記入しますが、棚卸資産受払表の作成方法は幾通りもあり、棚卸資産の管理状況に合わせて作成方法を工夫することも必要です。突き合わせは、期末に実地棚卸によって行います。
これら管理の方法および作成する資料は企業の状況によって異なるため、常に改善していく姿勢が大切となります。
たとえば、現金預金につき、上記表をすでに作成している場合には、次のステップとして予算や現状を記した資金繰り表を作成することをお勧めしています。これらの資料を毎月、毎四半期、毎年度と、少しずつ難易度を上げて作成していくことで、ベトナム現地の内部統制を強化し、現地に一任する部分を増やしていくことを目標にしてはいかがでしょうか。
なお、内部統制の改善、決算早期化やミスの防止という観点から、一度、自社の内部統制の状況につき、専門家に評価を依頼してもよいかもしれません。
次回は内部統制の業務改善について、具体例を交えながら説明させていただきます。
(AGS 吉田)
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