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【マレーシア】渦中の「クールジャパン商業施設」を見学 それでも飲食店は絶好調だった!

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マレーシアの首都クアラルンプールに所在する商業施設『Lot 10』が、にわかに注目を浴びている。

この施設に入居する『ISETAN The Japan Store』にまつわることだ。

The Japan Storeは、三越伊勢丹ホールディングスとクールジャパン機構が共同出資するショッピングモールであり、日本製品の良さをPRする場としても大きな期待がよせられていた。
しかしその実態は、現地市民の可処分所得に見合わない価格設定が災いして、殆ど集客を得られないという報道がネットで広がっている。

果たしてそれは事実だろうか?

レストランフロアの賑わい

結論から言えば、上記の報道は決して嘘ではない。

筆者は6月14日(木曜日)の13時頃にThe Japan Storeを訪れ、その様子を観察した。
2018年のラマダン明けの前日であり、また筆者はこの日1日しかクアラルンプール滞在の時間が取れなかったことは予め断っておきたい。

しかしそれを考慮しても、The Japan Storeのグランドフロアから3Fまでの売り場は寂しい印象だった。
一方で、The Japan Storeの外にある衣料品店『H&M』はそこそこの賑わいである。
この両者は同じLot 10に入居しているが、集客に格差がある状況は否めないようだ。

現にThe Japan Storeは赤字続きで、ついにクールジャパン機構は所有する全株式(49%)を三越伊勢丹HDに売却するに至った。

しかし、物事には何でも陽と陰がある。
The Japan Storeの4F(アメリカ式の階数表記では5F)は日系飲食店を集めたレストランフロアだが、そこに限って言えば集客は堅調のようにも見えた。

平日昼過ぎの時間帯であったが、どの店舗もテーブル席の大半は埋まっていたように思える。
満席ではないものの、全席の半分以上に客がついていたというのが筆者の印象だ。

家族連れが続々と

だが、レストランフロアが最も賑わうのは18~20時台のはずではないか。

そこで筆者は時間を改め、もう一度The Japan Storeの4Fに足を運んだ。
時刻は20時。その際に撮影したのが、以下の写真である。

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カウンター席に若干の空きはあるものの、どの店もテーブル席はほぼ埋まっている状態だ。
その中でも『和心とんかつ あんず』は、空席待ちの予約を受け付けていたほど。

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来客の大半が家族連れで、それ以外は仕事帰りのビジネスパーソンと思わしき人々である。
ミドルクラスから上に位置する経済層の人がここに来ている、といった印象だ。

気になるメニューの値段は、和心とんかつ あんずの厚切りロースかつ膳が44.20リンギット(約1220円)。
同じくヒレかつお子様膳が23.50リンギット(約650円)。
ミドルクラスに位置する市民の感覚では決して安くはないが、月1回の家族の楽しみとしてはちょうどいい価格ではないかと思う。

この記事を書いた人(著者情報)

澤田真一

フリーライター、グラップラー。175センチ88キロ。ASEAN経済、テクノロジー関連情報などを各メディアで執筆。

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