【ベトナム】輸入ワインの Red Apron ― 仏女性マネジャーインタビュー

2019.06.28
カテゴリ：ベトナム

筆者：それほどワインについて勉強できるなんて、ワイン好きにはうらやましいですね。
セシル氏：一般のワイン好きな方々が参加できるイベントもありますよ。
在越外国人向けにさまざまなイベントやコミュニティー活動を行っているハノイ国際婦人会（Hanoi International Women’s Club）と、駐在員が多く加入しているインターネーションズ（InterNations）は、それぞれ月1回程ワイン講座を開催していて、その講師を私が担当しています。
これも私の仕事の一環です。

筆者：お店にはどんなお客様が来ますか？
セシル氏：店舗によりますが、Linh Lang店は周りに日本食レストランが多いので、お客様の20%ぐらいが日本人の方です。
また、日本食レストランのオーナーらしき方がベトナム人スタッフを連れて、どんなワインがあるのか見に来られることもあります。
日本人のお客様が来たときは、私が日本語でご要望を聞いてワインをおすすめしています。
Xuan Dieu店だと半数以上が欧米人です。

筆者：どんなワインがおすすめですか？
セシル氏：お客様によって好みは異なりますので、まずはどのようなワインを探しているのか尋ねます。
それによってワインを提案しているのですが、日本人のお客様によくおすすめするのはボージョレの赤ワインです。
日本ではボージョレ・ヌーボーが有名なので、ボージョレに親しみを持っている方が多いですし、ヌーボーより熟成されているので、繊細でフルーティーな味わいを楽しめます。
ベトナム人のお客様にはボルドーをおすすめすることが多いです。
タンニンが効いていて、ミディアムからフルボディのワインです。
ベトナムでは赤が縁起のいい色とされているので、ボルドーの真っ赤な色がプレゼントに喜ばれることが多いようです。

筆者：ベトナムで働く面白さは何でしょうか？
セシル氏：可能性です。
ベトナムでは、ワインビジネスへの注目度が少しずつ高まっていて、さまざまな可能性が開けてきています。
また、ベトナム人はとてもフレンドリーな人が多いので、コミュニケーションを取るのが楽しいです。
一緒に働いているスタッフも私にいろいろなことを教えてくれます。
変な食べ物を紹介してくれることが多いですが（笑）、音楽や歴史についても教えてくれます。
観光ガイドからでは、絶対に学べないようなことです。