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バンコクでモーモーパラダイスを展開 ノブルレストラン株式会社

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タイで鍋料理といえばMKレストランに代表されるタイしゃぶ。
鍋の中で薄味のスープを沸かして肉、魚介、練り物、野菜、きのこなどを煮て、辛味の効いたタレにニンニクや唐辛子を入れて食べるのが一般的。
MKレストランはタイ全土で428店(2017年1月現在)を数えるほか、多数の全国チェーンやローカルチェーンがある。
そんな鍋事情のタイにおいて、2007年末に1号店をオープン以降、バンコクで日本スタイルのしゃぶしゃぶ、すき焼き店を着実に展開しているのがモーモーパラダイス。

今回は、モーモーパラダイスのフランチャイズをバンコクで展開するノブルレストラン株式会社のスラウェッチ・テラン代表にインタビューを実施した。

ノブルレストラン株式会社
スラウェッチ・テラン代表 41歳

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記者:しゃぶしゃぶ、すき焼きとの出会いについて教えてください。

テラン氏:約20年前にタイで日本スタイルのしゃぶしゃぶをはじめて食べましたが、とても美味しい食べ物とは思えず、それからしばらくは食べていませんでした。
しかし、26歳でアメリカ、ボストンへ留学した時に知り合った日本人にホームパーティに誘われ、行ってみるとしゃぶしゃぶが用意されていました。
内心食べたくない(笑)
と思ったのですが、食べてみたらすごく美味しくてそれからは好んでしゃぶしゃぶ、すき焼きを食べるようになりました。

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記者:モーモーパラダイス(以下モーパラ)とフランチャイズ契約した理由を教えてください。

テラン氏:留学していたアメリカから戻り、当時、日本企業とジョイントベンチャーでおせんべいや海苔巻きあられなどの工場を経営していた父の会社を手伝っていた関係で、よく出張で東京に来ていました。
仕事のあとは、当時1280円くらいでしゃぶしゃぶ、すき焼きが食べ放題、安くて美味しいモーパラが本当に大好きでよく通っていたんです。
父親の会社を手伝いながら自分でもビジネスをやりたいと考えていた時期で、大好きなモーパラをバンコクでやるのはどうか?と考えついた時に素晴らしいビジネスであると思いましたね。
しゃぶしゃぶ、すき焼きの美味しさはもちろん、価格の安さという点はバンコクでのビジネスを考えるうえで重要なポイントでした。
そして、2007年3月27日に株式会社ワンダーテーブルの林社長(現在の会長)、秋元取締役(現在の社長)と初めて面談させていただき、ぜひタイでモーパラのフランチャイズをさせて欲しいという話をしました。

しかし、私と同時にタイの大手レストランチェーンもモーパラの展開について交渉していたようです。
飲食の経験もない若造とタイの大手レストランチェーンとのモーパラのタイでのフランチャイズ権を巡るコンペ、普通なら到底勝ち目はありません。

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しかし、私自身がモーパラを大好きだったことや、日本のモーパラをそのままにタイでやりたいという情熱、本部からの食材探しに関する課題などを積極的に解決したことなどが評価いただけたようで半年がかりでフランチャイズ契約を締結することが出来ました。

記者:1号店のオープンまで問題や事件などはありましたか?

テラン氏:1号店のオープンがセントラルワールドで決まり、私、日本人、タイ人の3名で日本のモーパラで研修を受けました。
セントラルワールド店と同規模の東京のお店を研修店として用意していただき、皿洗いから接客、調理まで全てご指導いただきました。
期間は私が1ヶ月間、他の2名は3ヶ月間です。
タイに戻り、オープニングメンバーとして18名雇用したのですが、まだお店が出来ておらず、店舗外の場所で研修を行うことに。
しゃぶしゃぶ、すき焼きという料理すら知らないタイ人スタッフに指導するのは本当に大変でした。
しかし、本部としても初の海外フランチャイズ店ということで絶対に失敗できないという思いもあり、しっかりと手厚いサポートをいただき、オープンまでに特に大きな問題はなかったです

問題はオープンした後でした。

フランチャイズ契約から3ヶ月後の2007年12月27日にソフトオープン(グランドオープンは2008年1月)しましたが、最初はお客様が全くこない。
大きな理由としてはタイ人が牛肉イコール美味しくないというイメージを持っていること。
(以前の記事:「タイにおける牛肉の現在と未来」も是非ご参照下さい。
http://e-asean.net/2178

(宗教上の理由で牛肉を食べないという人もいますがごく一部で私は関係ないと思います。)
そして、お客様がいらして食べ方をご説明しても、タイしゃぶの食べ方しか知らないお客様ばかりですから、 しゃぶしゃぶ鍋にゴマだれを入れて煮込んだり、しゃぶしゃぶを卵で食べたりと(これらは今でもありますが(笑))、しばらく混乱が続きました。

しかし、徐々に美味しい牛肉のしゃぶしゃぶ、すき焼きがリーズナブルに楽しめるお店と話題、評判になりお客様が定着していきました。

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記者:牛肉はどちらの肉を使っているのですか?

テラン氏:牛肉は本部からおすすめいただいたオーストラリア産の牛肉を使用しています。
この牛肉を使わなくてはならないという規定はなく、いろいろ試してみたのですが、本部からおすすめいただいた牛肉がやはり一番美味しく、現在の店舗数で年間100トンくらいの 牛肉をオーストラリアから直接買い付けしています。
ちなみに、豚肉は途中からCP(タイNo.1の財閥で食肉最大手)の黒豚に変えたのですがこちらも人気で、お客様から注文いただく比率はオープン当初は牛肉と豚肉が70%:30%だったのですが、黒豚に変えてからほぼ半分半分と拮抗しています。

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この記事を書いた人(著者情報)

GF CAPITAL (THAILAND)

2017年6月 G-FACTORY株式会社がタイに設立したGF CAPITAL(THAILAND)CO., LTD. より、タイの情報を中心に発信します 。

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