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なぜ、タイの景気は停滞気味なのか?

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今回は、現在のタイ経済はどのような状況なのか、ざっくり書かせていただきます。
幸いなことに今後、記事を連載する機会をいただきましたので、経済指標と現地でビジネスをされている方の声を織り交ぜながら、タイの経済について私なりにお伝えできればと思います。

まずはざっくりとしたテーマですが、
今、タイの景気は悪いのでしょうか?良いのでしょうか?

バンコクに来られたことのある方は、バンコク都民の消費熱を直に感じられたはずです。
銀座のデパートにもひけをとらないような豪華なショッピングモールには中を歩けば日本と変わらない価格の日本食レストランがあり、客席はタイ人で埋まっています。
また電車に乗れば、最新版のiPhoneを持ったタイ人の方を目にします。
タイでは日本のように、通信キャリアとの契約による携帯端末の割引は一般的ではなく、携帯端末の代金そのもの(iPhoneの新しいものですと10万円近く)を払う必要があります。
タイに来られたことがない方も当サイトのタイの写真をご覧になり、
「思ったよりも進んだ国」という感想を持たれた方も多いと思います。

ビル

しかし、現在タイから撤退する企業が増えています。
語弊を恐れずに申し上げると「タイの景気は良くない」というのが現地の感覚として確実にあります。
(もちろんエアコンなど好調な業界も一部あります)
タイの経済成長率は2015年は2.9%、2016年は3.2%、2017年第一四半期は3.3%です。
日本と比べると良い数字に見えますが、ASEANの他の国々は6~7%の経済成長をしており、タイは大きく見劣りします。
先進国ならばともかく、タイの経済発展の度合いから考えるとこの3%前後の経済成長が続いている状況は「停滞」と呼んで差し支えないでしょう。
実際、タイに進出したのはよいものの、思うように受注がとれず撤退する製造業が2015年より目立ってきました。
サービス業についても市場は伸びているものの、それ以上に競合が増えた結果、競争の激化により撤退を選択する企業も少なくありません。

現在タイは「中進国の罠」から抜け出すことを国を挙げて目指しています。
中進国の罠とは、安い人件費でモノを作り、輸出して経済成長を遂げた発展途上国が、先進国に向かうまでにぶつかる壁を指します。
経済成長をするにつれて人件費も上がった現在、単なる安い人件費をいかした低機能な製品ではなく、より高度な技術を用いた製品を作らなければ今後のさらなる経済成長は望めません。
タイは現在、人件費が安いわけでもなく、(カンボジアやミャンマーではタイの半分、またはそれ以下の給与水準です)先進国のような技術もないという、先進国入りする過程で直面する経済が停滞しがちなフェーズにさしかかっているのです。
このような背景により、タイはASEANの中では相対的に低い経済成長率にとどまっているとされています。

タイ

BOI(タイ投資委員会)HPより

少し後ろ向きな話になってしまいましたが、タイは現在もこれからも日系企業にとって重要な拠点であり続けることは間違いありません。
タイの市場をしっかりと把握し、ビジネスプランを立て、現地に精通したパートナー企業あるいはコンサルタント企業を味方につければ、成功しやすい市場であると思っています。
次回以降では、よりテーマを絞って具体的な話をしていきます。
引き続きよろしくお願いいたします。

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