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その事業、本当に引き受けて大丈夫?

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本記事の対象者
1. ベトナムで代表者としての仕事を依頼されることになった人
2. ベトナムでの事業を依頼する代表者を探している人

こんにちは。
私はホーチミンで企業の法人代表として勤務しています。
今回はベトナムで法人代表者登録の手続きについて、代表になる人と代表者を任命する企業側との両方の視点から、実務手続きを交えて説明していきたいと思います。

【個人の視点】
まず代表者に任命された人の視点から。
ケーススタディとして、日本語学校の代表者として任命された2名の例を見てみましょう。
なお、知り合いをモデルとしていますが、本人が特定できないように多少のアレンジを加えています。

●Aさん
日本語教師としての長年の経験を評価され、ホーチミン市にある日本語学校の校長として任命された。
実際に赴任先の学校に行ってみるとやる気のあるスタッフや学生に囲まれ、日々のトラブルはありながらもそれらを解決し、充実した日々を送っている。

→一般的に言う代表者に当てはまるケース。
日本と違うトラブルがあるのはつきものですが、このような仕事であれば引き受けて問題ないといえるでしょう。

●Bさん
大学卒業後、就職も決まらずベトナムにやって来た。
定職もなく貧しい生活を送っているときに、ホーチミン市で新設される日本語学校の校長をしないかという声に飛びつく。
しかし、引き受けたはいいが、そもそも学校自体はできておらず、建物探しから始めろと言われる。
自転車で市内をうろうろしてやっと候補となる物件を見つけたが、内装工事や備品の購入もしなければならない。
さらにスタッフもいないため、採用も自分で行わなければならない。
すべてが素人作業のためうまくいかず、経費だけが掛かってしまった。
一応開校したものの、数か月後この日本語学校は閉鎖された。

→そもそも、どうしてキャリアがないのに校長というポジションを任されるのかという時点で怪しい話だが、ふたを開けてみれば専門性の要求されない単なる雑用係。
内装工事など校長の仕事ではない。

上記は一例ですが、基本的に未経験者が代表となる場合、経営者や管理者といったポジションではなく、雑用係として捨て駒となるケースが多いようです。
身の丈に合わないほどのおいしいポジションの話が来た際には気をつけてください。

この記事を書いた人(著者情報)

Giám Đốc

民間企業から外務省、国立教育機関等への出向を経て、2016年からベトナム国ホーチミン市へ赴任。

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