近年、所得水準の上昇にともない中間所得層の厚みが増しているベトナム。外食市場ではマクドナルドやスターバックスコーヒーと言った世界有数の外食チェーンの参入があり、またイオン(日本資本)やVINCOM CENTER(ベトナム資本)、VIVOCITY(シンガポール資本)、高島屋(日本資本、2016年7月開業予定)など大型商業施設の開業が続いている。ようやく現地に有力外食チェーンが生まれつつある。
元来の外食好きなベトナム人の気質に経済成長が伴って外食市場が活況を見せ始める中で、ベトナム人に特に人気の業態の1つが焼肉業態である。さまざまなスタイルの焼肉店が繁盛しているが、とりわけローカルベトナム人客で溢れ、超繁盛店として現地の「横綱」的存在になっている日本式焼肉店がある。それが「浦江亭」である。2015年8月末現在、ホーチミン市内に5店舗、カンボジアの首都プノンペンに1店舗を展開している。
大阪府福島で焼肉浦江亭を経営していたオーナーの福田氏がホーチミン1号店を開業したのは、2004年。創業当初の物件はホーチミン3区ボーバンタン通りに位置し、ベトナムで一般的な4m間口2階建ての中型物件(50席程度)であった。その後2009年8月に1号店を移転し店舗の大型化に着手。そこから浦江亭の快進撃が始まる。2015年8月末現在、いずれも100席〜200席を誇る大型店をホーチミンで5店舗、カンボジアのプノンペンで1店舗を運営。ホーチミン6号店の開業も2015年9月中に予定。
名実ともに現地に定着し大繁盛店となった今、来店客比率はベトナム人客が50%以上、店舗によっては90%以上がベトナム人客となっている。客層は中間所得層からアッパー層までで毎日賑わっており、繁忙時間帯はウェイティングも珍しくない。客単価は350,000VND〜450,000VND(推定)。業績ももちろん横綱級である。予想になるが、少ない店舗で月商1,000万円以上、売っている店は月商2,500万円前後と思われる
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