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「でびっと」経営者インタビュー

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でび

お笑い芸人、俳優業を経てラーメン修業

ー 俳優のデビット伊東さんがオーナーの人気ラーメン店「でびっと」。デビット伊東さんがラーメン店を始めるきっかけを教えてください。
現在は活動を休止していますが、B21スペシャルというお笑いトリオをヒロミさんとミスターちんさんと組んでいました。俳優としての仕事もいただくなど、それなりに順調ではあったのですが、芸人を続けるか悩んでいる時期がありました。そんな時、芸人としてレギュラー出演していた番組の企画で、ラーメン修業をすることになったのです。

 

ー 当時、大人気番組だった日本テレビの『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』ですね。
まだテレビに出る前、いわゆる下積み時代にアイスクリーム店と喫茶店で短期間のアルバイト経験はありましたが、飲食店で働いた経験はほとんどなかったので、修業は大変でした。ですが、そのおかげで現在があります。

 

ー いくらテレビの企画とはいえ、未経験なのにラーメン店で修業するというのは思い切った決断のように感じますが。
企画のお話をいただいた頃はバラエティー番組を多数掛け持ちしていて、プライベートでのけがにより、左足の膝から下がまったく動かない腓骨神経麻痺になってしまいました。初めてお話しますが、当時、ドラマ出演する際は足に特殊な装具を付ける必要があり、「これ以上バラエティー番組で活躍していくことは難しいかな」「舞台をメインに活動し、体を鍛え直そう」と考えていたのです。そんなタイミングでの企画でしたので、「一念発起してラーメン店をやろう!」と思いました。ちなみに、足は回復して、現在は少ししびれが残っている程度です。

 

デビット伊東さんの手書きによる「でびっと」20年目の抱負
デビット伊東さんの手書きによる「でびっと」20年目の抱負

国内でラーメン店としての地位を確立…ついに海外へ

ー テレビ番組の企画で渋谷に「でび渋谷店」をオープンしてから19年。精力的に海外にも出店をされています。
ラーメン店を始めてから今年で20年目になります。おかげさまで、国内ではフランチャイズ店を含め4店舗、海外では姉妹店を含め上海やマカオ、2019年4月にオープンしたホーチミン店(ベトナム)を入れて6店舗を構えています。

 

ー 国内よりも海外の方が、店舗数が多いんですね!海外進出に力を入れられているということだと思いますが、海外出店のきっかけを教えてください。
2011年3月11日に起こった東日本大震災で、日本を支援してくださった海外の方々へ御礼の気持ちを表すために、「私ができることは何か?」と考えていました。そんな時、「ラーメン店を出したい」というお話をいただきマカオに出店しました。

 

ー たくさんの海外出店をご経験されていらっしゃいますが、海外出店のポイントとは?
日本の食材はおいしい・安全・新鮮で素晴らしいのですが、輸入コストが掛かるため、お客様に提供するラーメンの価格が上がってしまい、利益が少なくなってしまいます。
海外出店はパートナー様と共同で出店することが多いと思いますが、利益はパートナー様のモチベーションに直接響くため、店の運営に影響を及ぼします。
食材コストを抑えて利益につなげることは日本よりも重視すべきポイントだと考えます。

 

テレビ番組でも放映されたベトナム進出

ー 先ほどホーチミン店の話が出ましたが、もう少し詳しく聞かせてください。なぜベトナムだったのでしょうか?
2016年よりTBSとベトナム国営テレビが共同で制作しているドラマに出演しており、ベトナムの役者さん、カメラマンさん、音声さんなどと関わることでベトナムに興味を持ち始めました。

 

ー 食材選び、メニュー開発を含め、日本テレビの『有吉ゼミ』でオープンまでの様子が放映されていました。オープンまでの道のりとは?
本格的に動き始めてからオープンまでおよそ半年と短期間だったので、初めは街を知り、近隣店舗を知るところからスタートしました。調べていくうちに、国民食でもあるフォーなどの麺好きなベトナムなら、「現地の食材と合わせることで新しいラーメン文化が生まれることになる」と確信。現地の食材を使ってのメニュー開発に取り掛かりました。

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ベトナムでラーメンの食材選びを行うデビット伊東氏(右)

 

ー オープンから約2ヶ月(19年6月の取材時点)が経過しましたが、順調な滑り出しと言えそうでしょうか?
オープンして1ヶ月間はスタッフ・味どちらに対してもたくさんのクレームがありました。それに伴い、客数・売上ともに減少……。しかし「必ずスタッフ自身が理由を考え始め、気付くきっかけがあるはず」と1ヶ月間は何も口を出さず、ひたすらに信じて待っていました。

当たり前のことですが、「お客様にお金をいただいている」のです。お客様は「お金を払う価値がない」と思ったら、すぐに離れてしまいます。どうしたらお客様が納得する味やサービスを提供できるのか、自分たちで気付かないとお店は良い方向に進みません。幸い、「スタッフ間の感謝が足りていない、それはラーメンの味にも表れる」ということに気付いたスタッフたちのおかげで、現在では徐々に売上も取り戻してきています。

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出店準備期間中に接客の練習をするホーチミン店のスタッフ

 

ー スタッフのことを信頼されているのですね。デビット伊東さんからスタッフの皆さんに共有されたことはありますか?
初めてスタッフとミーティングを行った際に「私が教えたことや、日本の本部のルールがベストではありません。自分で考えて自分で行動してください。それが積み重なって、初めてホーチミン店のルールとなっていくのです」ということだけは伝えました。

それぞれのスタッフが、お客様が喜ぶために行動し結果を出してくれたら、こちらから口を出すことはありませんね。

 

「でびっと」への想い・未来とは

ー 「でびっと」をどのようなラーメン店にしたい、とお考えなのでしょうか?
「ラーメンは大衆文化」と考えているので、お客様との距離が近いお店にしたいと思っています。お客様は、おいしいラーメンと居心地のいい空間を提供するために、さまざまなアドバイスをくれる先生なんです。日々、お客様に良い答えを出していただきながら成長しています。

焦がし魚介ラーメン
ホーチミン店で人気の焦がし魚介ラーメン

 

ー 今後の出店計画は?
「街灯りプロジェクト」と題して、シャッターの増えてきた商店街に灯りを取り戻す事業でプロデュースを担当する予定です。今は国内のみですが、ゆくゆくはASEAN地域でも同様のプロジェクトを進行したいという想いがあります。
また、ベトナムでは1年に1店舗のペースで5店舗出店していきたいです。現在、ベトナムでライセンスを取得している最中の移動販売と地方での店舗展開を行うことで、「食育」という部分にもチャレンジいたします!

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ー 最後に、「でびっと」の展望を教えてください!
スタッフの独立支援として「でびっと」で働きながら独立する、という制度を考えています。弊社に所属していることで、安定したお給料がもらえるというリスクヘッジにつながりますし、サポートできる部分も増えます。
でびっとラーメンを通じて、たくさんの方がつながっていくことが夢です。

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