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「ベイビーマジック」経営者インタビュー

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ヤムヤム



1 きっかけ

 

Q 創業のきっかけを教えてください!
日本全国、世界にシュークリームを広めたい!と思ったことがきっかけです。創業の2010年当時は焼きドーナツがブームであったこともあり、スイーツ市場は右肩上がりでしたので、参入を決意しました。
また、サーフィンが趣味でよく海外に行くのですが、甘いものが大好きで度々現地のカフェを訪れていました。
その影響もあり、漠然とですが、いつかこのようなカフェを開きたい、という想いはありましたね。
シュークリーム1

Q その中でも”シュークリーム”を選ばれたのはなぜですか?
創業当初は、焼きドーナツをメインに、半熟カステラ、エッグタルト等も販売していました。
数年はそのメニューのまま営業していたのですが、売上の面で焼きドーナツブームの終焉が見えてきたため、徐々に人気が安定していたシュークリームをメインメニューに移行していきました。
現在は、シュークリームチェーンを作ることを目標にしており、全国の量販店での販売と国内に直営8店舗を出店、ハノイへも進出しております。
2019年は新たに国内へ4店舗、インドネシアへ1店舗がオープン予定です。

Q ベトナムに進出のきっかけとは?
JETROのマッチング商談会に参加したことです。
JETROが開催するマッチング商談会には必ず顔を出しています。
2016年に商談会で出会ったハノイの有力企業と現地合弁会社を設立し、初出店を果たしました。
おかげさまで良いご縁があり、その他にもお話が進んでいます。
ベトナムでは今後ホーチミンへ出店エリアを拡大させ、さらに他のASEAN地域への出店も力を入れていきたいと考えています。

 

2 海外出店で注意すべき点は?

Q 出店または現在、一番苦労されたことは何でしたか?
国内でもそうですが、本社から遠いところで直営店を”管理”する必要があるため、大変ですし苦労しますね。
ベトナムで合弁会社を設立し、一気に7店舗を出店したのですが、現在は2店舗に縮小しております。
これは、現地パートナーが本社に確認せず、簡易な催事店舗のような形で出店をしたため、撤退も早かったということが原因として挙げられます。
重要なことは、国内外問わず、その地域の方とご縁があって出店することです。
ベトナムに関しては、今後、フランチャイズ(以下FC)の形で広げていくよう、検討しております。

Q 現在、パートナはどのように探されておりますか?
前述の通り、JETROのマッチング商談会に参加することもあるのですが、その他にもFCショーに出店したり、HPからお問い合わせをいただくこともあります。
また、パートナーと進出を行うことで初期費用がほとんどかからずに知名度を伸ばしていけることはメリットです。
今後は今まで以上にこちらからアタックをしていき、スピード感を大事にしていきたいです。

Q ”スピード感”の部分で、上手くいかないことはありましたか?
段取りが悪いこと、工事期間が長いことの2点ですね。
現在、中国の会社ともやりとりをしているのですが、とにかくスピードが遅いです。
その点はやはり日本人がいる企業や日系企業と契約をした方が安心感がありますね。
店舗1

Q 日本人と現地人の違いを感じる部分はありますか?
人種も文化も違うため当たり前ではあるのですが、意識が違いますね。
例えば、ベトナムは昼寝をする文化があります。
オープン当時、現地滞在していた際に、従業員が工場内の床に寝転んでいるのを目撃し注意をしたところ、ベトナムでは普通のことだ、と言われました。
肘をつきながら接客することも普通ですし、トイレの中で隠れてタバコを吸うこともありました。
初めのうちは日本の当たり前を徹底して教えていましたが、完璧にできる訳がありません。
日本の水準に近づけることが必要なことなのか、あるいは味が変わらなければ、ある程度の妥協は必要なのか、と日々葛藤を続けています。
しかし、日本人と比べてベトナム人は手先が器用です。
例えば、日本人が訓練を重ねて作れるようになったスイーツを、初見にも関わらず見様見真似で作り上げます。
また、人件費も安く済ませることができます。
以前、ベトナムでは商品を現地の工場で作っているため、しばらくは日本の工場長クラスを派遣しておりましたが、日本人スタッフのコストは高額でした。
その点、人の数で様々な問題をカバーできることはメリットだと考えています。 

3 瓢箪山(東大阪)から世界へ

Q 現在決定しているこれからの出店予定を教えてください!

1月末 ガンダリアシティーモール(ジャカルタ)
2月 和歌山川辺
4月 博多マルイ
6月 イオンモール成田
10月 ファボーレ富山

オープン予定が上記5店舗、年内に他5店舗の計10店舗の新規オープンを予定しております。
また、当初、インドネシアは昨年12月下旬にオープン予定だったのですが、約1ヶ月ほど工事の関係で遅れてしまっていますね。

Q 今後の展開のビジョンはございますか?
インドネシア出店と同時に新たに数カ国の商談を行っていることもあり、今後はどんどん海外へ展開していきたいです。
2018年は実績がない中でも、多くの出店が決定し、月に1店舗のペースでオープンしていました。
今年のFCショーは、実績がある中での出店になるため、ますます楽しみです。
シュークリーム4

Q ヤムヤムクリエイツの理念をお伺いしたいです!
当社の企業理念は「美味しい笑顔を世界中に創造する」で、“瓢箪山(東大阪)から世界へ” は創業時からの目標です。
現在は創業8年目で8店舗出店しているのですが、当初は倍の20店舗を出店している計画でしたので、悔しい部分もあります。
そのため、2018年から2019年は休む間もなく動き続けています。
「好きだから」苦だと感じることは全くありませんし、「これ売れるんじゃない?」と思ったものを0の状態から1に成長させ、形にして仕上げていくことは大変面白く、お客様が行列をつくって喜んでくれている場面を見ると、すべてが報われた気持ちになり癒されます。

Q 理念を形にするために社内統制を一新されているとお伺いしましたが、具体的にはどのようなことをなさっているのですか?
そうですね、社内をきちんと組織化するために内部システムへ投資を行っています。
今後、少人数でも耐えることができる組織を形成するために社内システムを導入したり、得意分野ではないのですが、AIも取り入れたりして日々奮闘しております。
組織を強固なものにするために何ができるのか、何が一番なのかを考え続け会社とともに自身も成長する毎日です。

また、どうしても経営者として一人で突っ走ってしまう傾向があるため、社員と一緒に創り上げていくこと、育てることは今後の課題としています。飛躍のタイミングで人の縁は大事だと思っておりますので、業界に精通した右腕のような存在と出会い、二人三脚で会社を大きくしていきたいですね。

Q 最後に、最終目標を教えてください!
まずは目指せ10か国!ですね。
当社は永続的に発展できる企業を目指しておりますので、今は着実に足元を固めながら、発展へのアクセルも踏み込んでいきたいと思います。
そして今後は様々な業態・ブランドの開発もやっていきたいですね。
新しい専門店や新商品のスイーツも現在開発中です。楽しみにしていてください!

この記事を書いた人(著者情報)

rin

教えてASEAN編集部として日々経営者の方にインタビューさせていただいております!

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