明確な目的を持つことが海外進出の成功の鍵

ー　ベトナムに出店されてみていかがですか？
価格と質の共存の難しさを感じました。出店当初は日本からハンドキャリーで食材を持っていくこともありましたが、経費がかさむことに。当店のコンセプトの1つである「低価格」での提供をするために、現地の食材を使用する方向にシフトチェンジしました。それからは、現地の新鮮な食材を安く仕入れられる業者を探したり、ベトナム人の味覚に合うテイストを研究したり、トライアンドエラーの繰り返しでした。

ー　現地でスタッフを雇われていると思いますが、雇用面はいかがですか？
ベトナム人は「和食」に憧れを持っていて、和食店での勤務を希望する方が多い印象です。ベトナムの平均年齢は若いため、労働力人口が多いです。日本のように人材に困るということはありません。

ー　初出店から5年がたった今、海外進出を考えている方へのアドバイスとは？
「目標を決めてから行動すること」ですね。海外に進出することでどうなりたいのか、具体的な目的が分かっていないまま立ち向かってもうまくいきません。それとその地域を理解し、好きになることが大切です。

「屋台居酒屋 大阪 満マル」の夢・展望とは

ー　今後の展開を教えてください。
日本では、上場を目標としています。海外展開を加速させたい想いもあるので、どのように進めていくか模索しています。

ー　最後に「夢」を教えてください。
「大阪の食文化・街を世界に発信すること」です。そのためにイートファクトリーをホールディングス化しました。まずは、子会社を10社ほど設立して、それぞれが100店舗を運営するようにします。各子会社で複数の業態を運営すると、売上向上や業務改善などに取り組む際、さまざまな要素を検討しなくてはいけません。1つの子会社が運営する業態を1種類に絞れば、より業務に集中できるようになり、運営だけでなく店舗展開も効率良く行えると考えています。

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