ヤンゴンにある2号店、3号店とも、ピンクを基調にしたフェミニンさ溢れる内装でキティの世界を表現している。
全身キティ模様の服を着た少女が集うなど、ミャンマーのキティファンの聖地となっている。
気になるのは、こうしたドラえもんカフェにしろキティカフェにしろ、ライセンスをクリアしているのかという点だ。
ミャンマーは知的財産権に関して著しく知識を欠く国だけに、従業員に聞いても「わからない」という答えしか得られない。
そもそもミャンマーには著作権に関する法律は一応存在するが、その他の意匠法や商標法はない。
WTO加盟に際し、2006年12月1日までに知財関連法の整備をすることになっていたが進まず、2013年7月1日までの猶予を得たがその後も整備は停滞。
猶予期間はさらに2021年7月1日まで延期され、現在は日本のJICAなども協力して進めている。
こうしたカフェ以外にも、イベントにキティやドラえもんが登場したり、ハローキティを室内にあしらったキティルームを擁するホテルがあったりと、キティやドラえもんはかなり“乱用”されているのが現状だ。
2017年5月、2013年にミャンマーでのドラえもんの商用利用権を得たタイの企業がミャンマーでドラえもんのキャラクター製品販売を始めるという記事が新聞に出た。
同じく今年に入り、ミャンマーで土産物の製造・販売に携わる日本人がハローキティTシャツの販売を始めた。
こちらは正式にライセンスを受けたもので、ミャンマーの伝統化粧タナカを塗ったキティをあしらったご当地モノだ。
こうした正規にライセンスを得た商品が流通していくいことで、ミャンマーのキャラクタービジネスも様変わりしていくのかもしれない。
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