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【タイ】【ペンのASEAN紀行】世界一大きい座仏ワットムアンと地獄寺

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仏像は鉄筋コンクリート製で、レンガやモルタルなどが素材として使用されている。
全身に金箔が付されており、太陽の光を受けると、燃えるように輝くのが特徴だ。
多くのタイ人で賑わうが、最近は外国人の参拝も見られるようになり、日本人向けのツアーもある。

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再整備されたワットムアンの総敷地面積は約72ライ(1ライ=1600平方メートル)。
中央に黄金の大仏が鎮座し、その周りには通称「地獄寺」が展開する。
仏の教えで、生前に悪行を繰り返した者は、冥界の王によって裁きを受けなければならない。
それが敷地いっぱいに人形によって表現されているのだ。

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首を刎ねられる者、胸を一突きされる者、舌を抜かれ、額を割られる者もいる。
人間として生まれ変わることを許されず、家畜や魚、亀の姿をした像も。
あまりのリアリティーに目をそらしたくなることもあるが、「タイ人にとって、それらには一つ一つ意味がある」と売店のホンさんは教えてくれた。

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タイには、このような「地獄」を模した展示場が全国にいくつかある。
その中でもアーントーン県のワットムアンはバンコクからも近く、交通路など比較的整備が進んでいることでも知られる。
人々の暮らしや信仰が根付いた日常の姿。
タイを知る一つのきっかけともなるだろう。
是非、訪ねてみてほしい。

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この記事を書いた人(著者情報)

kobori

2011年11月、タイ・バンコクに意を決して単身渡った元新聞記者。東京新聞(中日新聞東京本社)、テレビ朝日で社会部に所属。警視庁記者クラブで2・4課担当を通算4年経験。銀行破綻などの各種金融事件、阪神大震災、オウム真理教事件などの取材にも当たった。事件記者出身だが、取材対象は政治・経済、社会、科学、文化までなんでも。日本の新聞、雑誌、タイのフリーペーパーやウェブサイトなどでも執筆中。著述、講演多数。

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