しかし、こうした様々な鍋スタイルの店が増えるにつれ、「シュエカウン」は以前ほどの賑わいを見せなくなってきていた。
そこへ登場したのが、新しい「シュエカウン」だ。
まず、これまでのような食べた量に応じた価格設定ではなくビュッフェスタイルで、ひとり約1,200円の定額制。
入店前にまずキャッシャーでチケットを買い、それを駅にあるような自動改札機に通して入店する。
ミャンマーの鉄道にはまだ自動改札機は1台もないので、この入店方法だけでもミャンマーでは大きな話題になった。
また、具材は縦に積まず、平置きタイプの蓋のない冷蔵庫に並べている。
客がより選びやすく、ミャンマーでも大流行のインスタ映えもするというわけだ。
テーブルには座席の数だけの熱源を配置して、数種類から各自が好みのスープを選べるひとり鍋を味わえるとともに、真ん中にはみんなで楽しむためのバーベキュー用プレートを設置。
まるで、これまでヤンゴンで流行した様々な鍋料理のいいとこ取りをしたかのようなスタイルとなっている。
新しいスタイルに変更した「シュエカウン」ヤンキン店で働く古参店員によると、「改装後の売り上げは上々」とのこと。
今後、好調が続くようなら、他の店舗も同じスタイルに変更する可能性もあるとのことだ。
まだ鍋料理が普及して10年少ししかたっていないヤンゴン。
試行錯誤を繰り返しながら、独自のスタイルを築いていくのかもしれない。
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