【損益モデル】
上記までのことをまとめて路面店での損益モデルを掲載します。
【路面店 165sqm(約50坪) 家賃180,000バーツ、売上2,000,000バーツの場合】
①売上高 2,000,000バーツ
②原価 700,000バーツ(35%)
③家賃 180,000バーツ( 9%)
④人件費A 240,000バーツ(12%)
⑤人件費B 100,000バーツ( 5%)
⑤備品 20,000バーツ( 1%)
⑥消耗品 20,000バーツ( 1%)
⑦光熱費 60,000バーツ( 3%)
⑧広告費 30,000バーツ(1.5%)
⑨その他 40,000バーツ( 2%)
⑩営業利益 610,000バーツ(30.5%)
(上記はあくまで業績が順調に推移した場合のビジネスモデルであるとご理解ください。)
※②原価は、タイ国内でローカル食材を仕入れた場合は30%、寿司店など日本などから鮮魚を入れるなど輸入食材の頼る場合は45%~50%に跳ね上がる場合もあるなど業態や経営方針によりばらつきがあります。
※④人件費Aはタイ人のみの人件費です。バックオフィス人材を含む15名程度雇用した計算です。日本での店舗に対するタイの店舗での総労働量は2倍~2.5倍となっています。
※⑤人件費Bは日本人の店長の人件費です。
※⑦光熱費について、タイはガス・水道代は安く、電気は日本とさほど変わりありません。
※⑧ローカル紙への広告やSNSへの出稿など。
※⑨その他は、本部経費として事務所費用や月々の会計費用などを想定しています。もちろん店舗で会社登記し、事務スペースを構えることで事務所費用を軽減することも可能です。
実際には、上記の他、通訳人材、日本と行き来する航空券代や交通費、日本人スタッフの生命保険・傷害保険などを盛り込む必要があります。また年に1~2度、ワークパーミットやビザの費用、店舗総合保険や土地家屋税(1.5か月分の家賃相当)などの支払いが発生します。
繰り返しますが、上記はあくまで業績が順調に推移した場合のビジネスモデルです。
計画段階の甘さや人任せにするなどの理由から100万バーツにも届かず1年もたたずに撤退に追い込まれるケースが多くみられる一方、日本人だけでなくしっかりタイ人のお客様を取られて同規模でも300万バーツ~600万バーツ売り上げるような店舗もあります。
不景気ながらもバンコク中心部の購買力は依然として高く、先のベトナムリポートにもありましたが、現状を踏まえて、マーケットをリサーチし、ターゲットをしっかり定め、しっかりと計画を建て、余裕のある資本力を持って、オーナーさんがしっかり乗り込んでくれば、決して生易しくはないですが、魅力がある市場であることは変わりありません。
以上。
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