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【ミャンマー】燕の巣は人間の家よりも儲かる!? ミャンマーの燕の巣の驚きの養殖事情

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 観光資源になっている養殖家屋も

ベイッの人びとに、燕の巣が養殖可能であることを気付かせたある有名な家がある。
戦前からたくさんの燕が家の中に巣を作っていたといい、そこに目をつけた軍が家主から家を取り上げてひと儲けしようとしたこともあったが、軍が運営しだしたとたんに燕が来なくなったという逸話が残っている。

天井が少し高いだけの一般的な倉庫だが、なぜか中に燕が巣を作るように
天井が少し高いだけの一般的な倉庫だが、なぜか中に燕が巣を作るように

この家は今は観光名所となっており、たくさんの燕が天井の梁に巣を作っているのを見学できる。
なお家主によれば、この家は音響装置を使わなくとも燕が集まるベイッでは唯一の家ということであった。

収穫の許可証が高騰、天然モノが半減へ

経済的に豊かな層が増加しているミャンマーでは最近、燕の巣の取引価格が300万チャット(約25万円)/1.6kgの最高値を記録した。
民間企業が鳥の巣を収穫するための許可証の取引価格も高騰し、2017~18年の収穫期には198万チャット(約16万円)でオークションにかけられたという。

天井の梁に付着している白いものが燕の巣
天井の梁に付着している白いものが燕の巣

また、養殖場の増加は、従来方式で巣を収穫していた人たちの生活を直撃した。
音響装置の利用で燕が養殖場に集中するようになったため、かつての半分ほどの収穫量になってしまったのだ。
養殖の隆盛により、養殖場を建てることのできる富裕層により富が集まるという結果になりつつあるようだ。

この記事を書いた人(著者情報)

maki_itasaka

日本でのライター業を経て、上海(中国)およびハノイ(ベトナム)にて計8年にわたり、現地日本語情報誌の編集に従事。同時に、日本で出版される雑誌や書籍、ガイドブック、ウェブにも寄稿するかたわら、取材コーディネートや企業リサーチにも携わってきた。ヤンゴン在住4年目。

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