ベイッの人びとに、燕の巣が養殖可能であることを気付かせたある有名な家がある。
戦前からたくさんの燕が家の中に巣を作っていたといい、そこに目をつけた軍が家主から家を取り上げてひと儲けしようとしたこともあったが、軍が運営しだしたとたんに燕が来なくなったという逸話が残っている。
この家は今は観光名所となっており、たくさんの燕が天井の梁に巣を作っているのを見学できる。
なお家主によれば、この家は音響装置を使わなくとも燕が集まるベイッでは唯一の家ということであった。
経済的に豊かな層が増加しているミャンマーでは最近、燕の巣の取引価格が300万チャット(約25万円)/1.6kgの最高値を記録した。
民間企業が鳥の巣を収穫するための許可証の取引価格も高騰し、2017~18年の収穫期には198万チャット(約16万円)でオークションにかけられたという。
また、養殖場の増加は、従来方式で巣を収穫していた人たちの生活を直撃した。
音響装置の利用で燕が養殖場に集中するようになったため、かつての半分ほどの収穫量になってしまったのだ。
養殖の隆盛により、養殖場を建てることのできる富裕層により富が集まるという結果になりつつあるようだ。
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