日本の粉ものファンの間では欠かすことの出来ないお好み焼き。
残念ながらここマレーシアでは「お好み焼き」の認知度はそんなに高くありません。
同じソースものでも「銀だこ」はチェーン店を幾つか出店していることもあり人気がありますが、「お好み焼き」と聞いてピンとくるマレーシア人はそんなにいないはずです。
お好み焼きのお店は、その味を良く知る日本人の居住区に出店するというのが王道なのでしょう。
日本の企業に駐在している人が多く住む地域、モントキアラやその近辺にはこういった「粉物」の店が幾つか存在します。
しかし、今回「美味しいお好み焼き」があると教えてくれたのは、中華系の知り合いでした。
なぜ知っているのか尋ねたところ、旅行で日本を訪れた際にその美味しさにハマってしまったからだそうです。
このように中華系マレーシア人で日本の食に詳しい方々には、寿司や天ぷらと並んでこの「お好み焼き」が人気な様子。
今からご紹介する「和味(なごみ)鉄板&お好み焼き」店はお好み焼きを中心に、鉄板焼きやもんじゃ焼きを頂ける貴重なお店です。
中華系の方が多く住む郊外、「Cheras」にあります。
「和味(なごみ)」があるのは、クアラルンプールの中心地から南へ車で約15分ほど下った辺りです。
中華系が多く住む地域で知られていることから、辺りには中華系のレストランや和食もちらほら見かけます。
2階にある店を訪ねると、そこには日本としか思えないような空間がありました。
座席ごとに大きな鉄板付きのテーブルがあり、広い店内にそれぞれのグループがゆったりと楽しめるだけのスペースが確保されています。
壁には日本を連想させる、ポスターやステッカーが貼られ、日本好きにはたまらない遊び心のあるインテリアにわくわくします。
「いらっしゃいませ~!」と大きな声で出迎えてくれたのは、みんな生粋のマレーシア人ばかり。
基本的な日本語は分かるようで、挨拶や注文は全部日本語で対応してくれました。
中でもひと際日本語が上手で目立つ女性がテーブルを担当してくれました。
彼女はこの店を任されている店長だそうで、なんと日本には7年ほど住んでいたそう。
池袋にある有名な日本語学校で日本語の習得に励む日々のお陰で、日本語はほぼアクセントまで完璧でした。
「日本は大好きな国です」と言い切る彼女が店内をテキパキと仕切っていました。
そんな彼女が池袋で長くアルバイトをしていたのが、JR池袋近くにあるお好み焼きともんじゃ焼きの店「Na味(なみ)」。
ここのオーナーがマレーシアにも美味しいお好み焼きを届けたいということで、クアラルンプールに開いたのがこの「和味(なごみ)」なのです。
マレーシアに帰国した彼女は、店内の業務の一切を任され、仕事に励んできたそうです。
日本の店で長くキャリアを積んだ彼女にとって、お店の運営は楽しくやりがいがあると話してくれました。
彼女もスタッフもフレンドリーで、店舗の従業員がみんな仲良さそうなのがとっても印象的でした。
定番の「豚玉」と「海鮮」の二つを選んで焼いてもらいます。
卵や具の混ぜ方も日本で作って貰うのと同じなのが興味をそそります。
驚いたのが、焼く途中でお好み焼きを3等分にして縦にしながらしっかりと焼き上げるところです。
これは池袋「Na味」のオーナーが考案した焼き方で、こうすることで中がふわふわに焼き上がるのだそうです。
おかか、青のり、ゴマ、ソース、そして最後にマヨネーズと王道のトッピングをして提供してくれました。
焼き上がりには見た目もお洒落に見えるよう、ソースのかけ方の工夫をされているとのこと。
お好みで七味もどうぞ、と横に置いて下さるところまで日本の店を再現されているようで嬉しかったです。
頂くとやはり中がふわふわしていて、マレーシアで食べているとは思えないほど日本で食べる味そのものでした。
細かくカットしてあるため、2人で分けても食べやすく、お箸が進みます。
最後にもう一つもんじゃ焼きを注文しましたが、これも醤油ベースの大変美味しいものでした。
メニューは他にもシーフードやお肉の鉄板焼きがあり、醤油ベースのタレで頂くようで、美味しいことは間違いなさそうです!
とても可愛い店長さんと、本格的なお好み焼きが頂ける「和味(なごみ)」は、中心地からもタクシーに乗れば近く、便利な場所にあります。
興味のある方は是非一度来訪してみて下さい。
店長さんとの日本語での会話もとっても楽しいですよ。
店舗名:和味(なごみ)
住所:11-1,Jalan,Dataran Cheras 1,Balakong,43200,Cheras,Selangor
電話番号:(012)635-0878
営業時間:火曜日~日曜日 PM4時~PM10時
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