日本のコンビニに行くと、必ずといっていいほど売られている肉まん。
寒い季節になるとますます人気の食べ物になってきます。
そんな肉まんはマレーシアにもあるのです!
特に華僑(中華系マレーシア人)が集まるお店には肉まんが販売されており、小腹が空いた時に食べたり、お昼ごはんとしてがっつり食べたりもしています。
見た目も味も日本と同じこの肉まんですが、マレーシアでは少し”食べ方”が違います。
今回は、マレーシア流の肉まんの食べ方についてご紹介します。
マレーシアで華僑が集まるローカルのフードコートに行くと、肉まんをよく目にします。
バスステーションなどでは、時々あんまんが売られていることも。
ちなみに肉まんのように饅頭に包まれた食べ物のことをバオ(もしくはパウ)と呼びます。
マレーシアで売られているバオの種類は主に3種類です。
野菜が入った野菜まん、あんこが入ったあんまん。
そして肉が入った肉まんです。
余談ですが、肉まんというと、豚肉をイメージする方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、マレーシアの国教はイスラム教のため「ムスリム」といい、 豚肉を食べることができない人も多く存在します。
そのため、マレー系の人も利用するバスステーションなどでは鶏肉や牛肉を使用した肉まんが売られています。
(中華系の人が営んでいるお店では豚肉の肉まんが売られているケースも!)
このバオ、先述した通りマレーシアと日本では食べ方が異なります。
お店でバオを注文すると、赤いソースが一緒についてきます。
この赤いソースの正体はチリソースで、唐辛子とニンニクを混ぜて作ったソースです。
箸を使い、このソースをつけながら食べるのが、マレーシア流です。
そしてその時に、多くの人がすること。
それは、バオの皮を剥いて食べることです。
筆者が初めてこの光景を見た時には、「え?!なぜこんなに美味しい皮を剥いて食べるの?」と驚きました。
日本で、美味しくほかほかの肉まんを食べてきた筆者としては、皮が美味しいと思うのですが…。
なぜ、わざわざ美味しい皮を剥いて食べるのかと、ローカルに尋ねたところ、簡単な答えが返ってきました。
「だって、汚いからだよ 落とした肉まんがそのまま出されているかもしれないじゃないか」
その答えに驚くとともに、妙に納得しました。
実際に家庭で手作りしたものに関しては、ローカルも皮までしっかり食べているからです。
マレーシアではまだまだ、食品を扱う店舗の衛生基準が整っていないところも多く、特に地方のローカルのお店に行くと皮を剥いで食べる傾向が見られるようです。
「落ちたものをそのまま商品として提供する」ということが普通に行われている現実があり、客側もそのことを承知なのです。
「落ちたものをそのまま出している!」といちいちクレームを言うのではなく、それを当たり前のこととして受け入れ、 その上でどうしたら衛生的に良い状態で食べることができるのか、という対策を自分たちで考え対応する、というのがローカル流であるようです。
特に食中毒になったりするなど問題が起こったと言う話を聞いたことはありません。
日本だと考えられないと思うかもしれませんが、発展途上国の地方ではまだまだこれが現実なのです。
店側、客側ともに特に気にせず、特に衛生上の問題にもしない。そんなたくましく生きている姿に感心します。
マレーシアのお店(特に地方のローカルのお店)で売られている肉まんを食べる時には、ローカル流に皮を剥いて食べるのをお勧めします。
注意:全てのお店が落ちたものを売っているとお伝えしているわけではありません。
店側、客側ともにあまり気にしていないケースも多いというローカル事情についてのご紹介でした!
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