バンコクにはいろいろな名物がありますが、あまりありがたくない名物に「渋滞」があります。
夕方のラッシュアワーになると、30分たってもほとんど動かないひどい渋滞を経験した方も多いことでしょう。
タイでは歩くのを嫌う人が多く、渋滞時でもタクシーに涼しい顔をして乗っている地元タイ人を見かけますが、そんな風にいかないのが時間に厳格である日本人ですね。
バンコクの渋滞は仕事にも影響することなので、タイ進出で初めてバンコクに来られる方は渋滞について知っておいた方が良さそうです。
以前のCNNニュースによると、GPSの製造メーカーによって世界の都市で車の進行に関する調査が行われました。
通常30分で移動可能な走行距離が夕方のラッシュアワーにはどれほど遅れるかというものですが、倍以上の時間がかかり、ダントツでひどかったのはバンコクだったそうです。
BTSやMRT地下鉄などの交通機関があるにもかかわらずこの結果なので、いかにバンコクの渋滞がひどいか分かりますね。
・とにかく自動車が多い
もともと車が多かったバンコクですが、バラマキ政策といわれた前インラック政権時代の2011年9月から1年くらいの期間に、契約を結んだ自動車の初回購入者に対して購入から1年後に最大で10万バーツ(およそ35万円)の物品税を払い戻す自動車購入支援策が行われました。
内需拡大や自動車産業の振興を狙っての政策でしたが、近年タイで自家用車が増えたのは、少なからずこの影響によると思われます。
それほど収入があるように思えないタイ人が、ローカルの大型スーパーに新車で乗りつけてくるのを見かけて不思議に思われた方もいるのではないでしょうか。
・まだまだ足りないインフラ
BTSやMRT地下鉄、それに加えてエアポートリンクもあり、交通機関は充実してきたように思えますが、そこはマンモス都市のバンコク。
バンコク近郊のローカルエリアからはまだまだ車しか手段のない場所が多く、そんな遠いエリアからの車通勤が渋滞を引き起こす一因となっています。
・朝と夕方の通勤通学時間が分散されていない
朝の通勤通学時間、そして帰宅時間がばっちり重なっています。
時間差で緩和するなどという対策はまったくないため、朝と夕方は人の移動が集中してラッシュになってしまいます。
・運転技術が未熟である
バンコクの駐車場や路上でタイ人が駐車するのを見て、なぜこんな簡単な駐車に時間がかかっているんだろう、しかもかなり間隔の空いたブサイクな駐車だなと感じたことはありませんか?
タイでの運転免許証の取得は、日本のように自動車学校をものすごく苦労して卒業し、さらに免許センター(試験場)で受ける筆記試験に合格して、やっと免許証がもらえる、というものではありません。
つまり日本より簡単に免許証が取れてしまいます。
そのため、多くのタイ人はみっちり鍛えられた日本人ドライバーのように、要領の善い運転をできるわけではありません。
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