現在クアラルンプール市内には、約600店舗もの日本食レストランがあると言われる激戦区。
市内きっての繁華街ブキビンタン(Bukit Bintang)はもちろん、ビルやホテルが立ち並ぶクアラルンプールシティセンター(KLCC)などに多くの日本食レストランが出店しており、寿司、ラーメン、定食、スイーツとさまざまなジャンルが楽しめる。
その中でも老舗、あるいは日本食レストランの草分けとも言われる「とく徳(TokuToku)」。
ほぼ四半世紀を迎える同店を、今もなお支え続ける“シェフ・リーさん”こと、Mohd Fadlee Yusuff氏に話を伺った。
― 「とく徳」は、約25年ほど続いている老舗日本食レストランの一つとしてよく知られています。シェフ・リーさん(以下リーさん)は、オープン以来、専属シェフをされているとのことですが、経歴などをお伺いしたいと思います。
リーさん:現在はもうなくなってしまいましたが、1987年に日系ショッピングセンター内の日本食レストランで修業を始めました。
そこでは2年働きました。
というのも私はもともと食に興味があったからです。
その後、ホテル内の日本食レストランで3年間働きました。
そこで師事した日本人のシェフに、徹底的に日本の味を教えてもらいました。
それを機に実際に日本に行って勉強しようと、短期間ではありますが訪日。
都内のレストランで日本食を勉強しました。
その後、ブルネイ王宮で専属シェフを経験し、再びクアラルンプールに戻ってきました。
1995年6月6日にとく徳がオープン。
それ以来シェフとして働いています。
― なぜ日本食のシェフになろうと思われたのですか?また実際にどうでしたか?
リーさん:さまざまな人種が暮らす国際都市クアラルンプールでは、世界各国のシェフが腕を奮っています。
中でも日本食は生魚の調理、出汁をとるなど高度なスキルが要求されます。
日本食のシェフという仕事は、シェフとして常に上を目指したい自分に向いていると感じました。
そして日本食のシェフとして技術を身に付け、オーナーやお客様から評価されることで、収入という対価もついてきました。
― 現在のお店のスタッフは何人ですか?またピーク時間は?
リーさん:スタッフは現在5名ほどですね。
繁華街なのでピークタイムはランチ12〜14時、ディナー18〜21時です。
特に木曜と土曜は忙しいですね。
― 当地の日本食レストランというと、ローカルの比率が高い店もあるようですが、「とく徳」はどうでしょうか?店内は居酒屋さんという雰囲気なので日本人にはなじみ深いような印象ですが。
リーさん:当店のお客様は90%が在マレーシア、または日本から出張などで来られる日本人の方です。
ローカルのお客様は、あまりいらっしゃいませんね。
当店は居酒屋スタイルで、ボトルキープもできます。
とても日本らしいスタイルなので、初めて来店されたお客様から「まるで行きつけの店で、食べたり飲んだりしているようだ」と、言っていただけることもあります。
テーブル席や奥には個室のお座敷席もありますが、カウンター席も多いため、お一人様で来店されてもお食事がしやすいのもあると思います。
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