『まっぷる』『地球の歩き方』『ことりっぷ』など、名だたる観光ガイドブックに必ずというほど掲載されている「安南パーラー」。
2019年で4年目となる同店は、ローカルフードが楽しめるカフェを併設し、ベトナム雑貨の販売、現地情報の発信、さらにはツアー予約も行っています。
ハノイの旧市街という観光客が多く立ち寄る場所に位置し、日本人観光客にとってはよろず屋的な存在。
今回は、COCO TRADINGという日本の貿易会社から出向社員として安南パーラーのマネジャーを務める、泉野かおり氏にお話を伺いました。
筆者:どんなお客様が多いですか?
泉野氏:9割が日本から観光でいらしているお客様です。
日本の連休の時期が忙しいので、それに合わせて商品発注もしています。
個人のお客様はもちろんですが、大手旅行会社のハノイツアーにも当カフェが組み込まれており、団体のお客様で店内がいっぱいになるときもあります。
それから在住者の方も、日本から遊びに来たお友達を連れていらしてくださいます。
筆者:出向元のCOCO TRADINGではベトナムのコーヒーとカカオを取り扱っていて、泉野様はコーヒーについてお詳しいと伺いました。ベトナムのコーヒーについて少し教えていただけますか?
泉野氏:ベトナムは世界第2位のコーヒー豆産地なのですが、中南部の高原地帯バンメトートやダラットが産地として有名です。
ベトナムでは、安南パーラーでもお出ししているステンレスのコーヒーフィルターで入れるのが一般的です。
これは油分を若干含んだコーヒー豆本来の味を楽しむ入れ方なのです。
日本でよく目にするペーパードリップは、ペーパーが油分などを取り去り、本来の味は多少損なわれますが飲みやすい味わいになります。
筆者:フィルターでコーヒーの味が変わるんですね。安南パーラーで扱っているコーヒーはどこの豆なのでしょうか?
泉野氏:安南パーラーでは2種類のコーヒー豆を使用しています。
ベトナム北部ソンラー産のアラビカ種100%をハンドドリップしたコーヒーと、バンメトート産のロブスタ種100%をベトナム式フィルターで入れたものを提供しています。
ロブスタ種は苦みが強いので、練乳との相性も抜群です。
筆者:お土産用のラスクもありますが、これはいつから始められたんですか?
泉野氏:ラスクはオープン当初からあります。
ベトナムのパン・バインミーとベトナムならではの食材を使って、さっくりと焼き上げました。
現在はマンゴーやハスの実など、全部で9種類のフレーバーがあり、中でもたっぷりのパクチーとガーリックで焼いた「パクチーラスク」は、「パクチーがベトナムらしい」ということで人気になっています。
このラスクはハノイ在住の日本人料理研究家と意見を出し合いながら商品化したもので、ハノイ市内のホテルにて製造しています。
無添加なので3週間ほどしか日持ちしないのですが、オープン当初から人気のアイテムです。
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