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【ミャンマー】ヤンゴンでコワーキングスペースが増えるわけ

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ここ1~2年、ヤンゴンには続々と、コワーキングスペースができている。
そこにはヤンゴンならではの背景がある。

ヤンゴン中心部にあるコワーキングスペース、インパクトハブ・ヨーミンジー

 

ターゲットにより3タイプに分類できる

ヤンゴンのコワーキングスペースは、ターゲットとする客層によって大きく3つのタイプに分かれる。

①ハイエンド型
外国人やミャンマー人のエリートビジネスマンが利用するハイエンドの施設。
ヤンゴン中心部にそびえる複合商業施設「ジャンクションシティ」のオフィス棟に入居する「KLOUD Junction City Tower」や、ダウンタウンの「Hintha Business Centres」などがこれにあたる。
1日の使用料がUS$20~30(約2,120円~3,180円)くらいで、外国人ビジネスマンやミャンマー人エリートたちの姿が目に付く。

ヤンゴン中心部そびえる複合商業施設ジャンクションシティ
コワーキングスペース「KLOUD Junction City Tower」が入居するジャンクションシティ

 

②テンポラリー型
フリーランサーなど、個人の客を想定した施設。
webデザイナーやオンラインショップのオーナーなどIT系の仕事をする個人事業主が多く、20~30歳代の若者が中心。
1日の使用料が中心部の立地ならUS$10~15(約1,060円~1,590円)くらい、周辺エリアならUS$5(約530円)くらいからある。
このタイプで人気が高いのは、同じくダウンタウンの「Phandeeyar」だろう。
使用料金は1日US$7~12(約742円~1,272円)ぐらいが多い。

③レンタルオフィス型
新興の小規模企業に、区画ごとに長期契約でレンタルする施設。
3~5人くらいの小さな会社が、コワーキングスペースの一角を月単位や年単位で契約し、オフィスとして使用するパターンだ。
Impact Hub Yangonは②で紹介した個人事業主の利用も多いが、メインはこちら。
料金は②と同価格帯で、使用する席数分を月極めや年契約で支払うことになる。

レンタルオフィスも併設するインパクトハブ・ティンガンジュン
ヤンゴン中心部外れの中小企業が多いエリアにあるImpact Hub Yangonティンガンジュン店

ヤンゴンのコワーキングスペースは2016年頃からぽつぽつとできだし、2017年から2018年にかけて一気に増えた。
現在、筆者が確認できているだけで20ヶ所以上。
2017年まではレンタルオフィス事業とコワーキングスペースを兼ねた施設が目に付いたが、2018年に入ってからはテンポラリー型が増えてきている。

この記事を書いた人(著者情報)

maki_itasaka

日本でのライター業を経て、上海(中国)およびハノイ(ベトナム)にて計8年にわたり、現地日本語情報誌の編集に従事。同時に、日本で出版される雑誌や書籍、ガイドブック、ウェブにも寄稿するかたわら、取材コーディネートや企業リサーチにも携わってきた。ヤンゴン在住4年目。

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