長寿大国日本!2018年、世界保健機関(WHO)が発表した統計によると、平均寿命は84.2歳と世界1位!健康寿命は74.8歳と、こちらは世界2位(出典・参考:WHOの世界保健統計2018年版)を記録しています。健康寿命とは、健康的かつ活動的に暮らせる期間のことですが、世界でもトップクラスの長寿国を誇る我々日本人を抜いて世界1位になったのが、76.2歳のシンガポールです!
※世界保健統計はWHO加盟194の国と地域が対象で、2018年版は2016年時点の統計による。
シンガポールが健康寿命世界1位となった理由は、食文化にあると言われています。その秘密に迫ります。
多民族国家のシンガポールでは中華系が7割以上を占めており、次いでマレー系、インド系の順です。中華系の食文化として、日本でも有名なのが医食同源。これは、日頃からバランスの取れたおいしい食事をとることで病気を予防し、治療しようとする考え方で、中華系の人々の間で古くから根付いている食文化です。
代表的なのは、健康にいいとされる薬膳料理でしょう。香辛料、しょうが、にんにく、薬草などの漢方薬にも使われる素材と、野菜や肉、魚といった通常の食材を組み合わせた料理で、健康な体へと導く体質改善が期待できるとされています。
中でも有名な料理が「バクテー」です。バクテーは骨付きの豚肉と一緒にさまざまな種類の漢方や野菜、にんにくを煮込んだ薬膳スープ。栄養が大変豊富で、暑さバテの予防や美容にも効果が期待できます。
常夏の国シンガポールでは、室内は冷房がよく効いていて体は冷えがち。冷えは、中国の伝統医学では万病のもとと言われているため、飲食店では常温や温かい飲み物を提供していることが多いです。キンキンに冷えた水やアイスコーヒーなどで、のどを潤すのが一般的な日本の夏とは大きく異なります。
できるだけ体を冷やさないように、常に温かい飲み物を飲むという習慣が、体調を崩さず健康を維持することにつながっているようです。
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