インドネシアで庶民に人気の食事処といえば、Pasar(パサール)と呼ばれる市場が挙げられます。
インドネシア人の食文化や食生活を理解するには、まずはこのパサールについて学ぶ必要があるでしょう。
そこで今回は、インドネシア人の生活に欠かせないパサールの魅力をお伝えしていきます。
記事の中では、バリ島で有名なPasar Sindu(パサールシンドゥ)も紹介しますので、実際のパサールがどんな場所なのか、写真を通して参考にしていただけたらと思います。
パサールとは日本語で市場を意味し、ここでは肉や野菜、果物などあらゆる食材が手に入ります。
基本的にパサールはインドネシアのどの地域にも存在し、その近隣に住む主婦たちが朝から買い物に集うことから「インドネシアの台所」とも呼ばれています。
パサールには食材が売られているだけでなく、ワルンと呼ばれる屋台が数多く営業しているのも特徴。
屋台で料理を注文して、その場で食事をすることも可能です。
また規模の大きなパサールでは、食材以外にも日用品や雑貨などざっくばらんにさまざまな商品が販売されています。
パサールで販売されている商品の大半は、街中のスーパーマーケットに並べられている商品と大差ありません。
しかしインドネシアの家庭では、スーパーマーケットよりパサールを好んで買い物をする人が多いのが実情です。
パサールが庶民に愛される理由はいったい何なのか、その魅力を3つ紹介します。
パサールで販売されている商品は、どれもとにかく安いのが特徴です。
スーパーマーケットで売られている食材と比べると、価格が3分の2程度、場合によっては半分程度になっていることも珍しくありません。
さらにパサールのうれしい点としては、店員さんと値引き交渉をできるということ。
インドネシアのパサールでは定価のまま購入せず、少し値切るのが普通です。
特に外国人観光客も訪れる大きなパサールでは、あらかじめ値段を高めに設定していることがよくあるため、値引き交渉しなければ損をしてしまうことも。
交渉次第ではかなり安く商品を買えるため、パサールへ訪れた際はこの価格交渉も一つのイベントとして楽しんでみるのもおすすめです。
規模にもよりますが、一般的にパサールで販売されている食材は、スーパーマーケットと比べて種類が豊富だと言えます。
スーパーマーケットには販売されていない地元の野菜や、大きくて新鮮な果物など、地域に根ざした食材を手に入れたいならパサールがおすすめです。
場合によってはその場で鶏をさばいてくれるなど、新鮮な食材が手に入るのもパサールの魅力でしょう。
多くのパサールは、「朝市」と「ナイトマーケット」の二つの時間帯に分かれて営業をしています。
日本と比べてインドネシアは、朝早い時間から学校や会社が始まるため、早朝から開いているパサールの存在は主婦にとって大助かりです。
パサールには屋台もあるため、ここで食事を済ませてから学校や会社へ向かう人も少なくありません。
それにナイトマーケットは夜遅くまで開いているため、忙しいビジネスマンにとっては非常に便利な存在です。
早朝や夜遅くといったスーパーマーケットではカバーできない時間帯に営業している点が、パサールの魅力だと言えます。
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