※本記事は2021年1月12日現在の情報です。
経済産業省は2019年12月16日に、10月より開始したキャッシュレス決済のポイント還元制度について、11月末までで約780億円以上が消費者に還元されたと発表しました。
日本政府が掲げる「脱現金社会」の効果が出てきており、クレジットカード決済や交通系ICカードを中心に、約2兆円がキャッシュレス決済によって支払われました。
日本では、急激にキャッシュレス決済が普及していますが、他のASEAN地域でのキャッシュレス決済事情はどうなのでしょうか?
今回は、日本人在住者の多いタイのキャッシュレス決済についてご紹介いたします。
外務書の「海外在留邦人数調査統計(令和元年版)」によると、タイに在住している日本人は7万5647人で、世界で4番目に多いです。
都市別で確認すると、バンコクは5万5081人と世界第2位(1位はアメリカのロサンゼルス都市圏で6万8823人)。
日本人にとってタイは、住みやすい国と言えそうですね。
タイの主なキャッシュレス決済方法は、QRコード決済とモバイルバンキングの2種類です。
スマホやタブレットなどのモバイルを通じて、銀行口座の管理・振込などの金融機関サービスを利用できるモバイルバンキングですが、タイでの利用者数はなんと!74%以上を記録しており、世界1位です。
※出典:SNS管理ツール会社HootSuiteとマーケティング会社We Are Socialによるレポート「Global Digital Report 2019 」
モバイルバンキングの普及の背景には、手数料が安いまたは無料ということがあげられます。
さらに、国内送金が無料、電気代などの光熱費の支払い手数料がほとんどかかりません。
アプリに電気会社などを登録しておけば請求額が自動で表示され、支払金額の設定などの手間となる作業も必要ないそうです。
また、タイは銀行口座保有率がASEAN地域で3位と高いため、すぐにアプリを利用できる人が多いです。
※出典:世界銀行の報告書「グローバル・フィンデックス・データベース2017」より
このような背景からモバイルバンキングの普及が進んでいると考えられます。
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