ホーム >  シンガポール > 【シンガポール】旧正月に食べたいラッキーフード

【シンガポール】旧正月に食べたいラッキーフード

  • 友だち追加

柑橘類は富を象徴する定番

オレンジやみかん、ポメロなど丸くて、金色のフルーツは富や満たされていることの象徴とされ、この時期に好まれます。
これは、漢字の「橙」が成功の「成」と同じ音であり、さらにみかんの「桔」の漢字には「吉」が含まれるため縁起が良いとされます。

IMG_2201
程よく色付いた金柑

金柑やオレンジの鉢植えはこの時期に人気の贈り物。
もらった人に富をもたらすとされています。

一番良いのは、実ができるだけたくさんついていて奇数であることだそうですが、なかなか数えるのは難しいですよね。
その代わりに、贈る際にすでに色付いているのが良いとされています。

この時期は、エントランスや玄関の両サイドに赤いリボンでデコレーションされた金柑が飾られます。
対になって置かれるのは、日本の門松のような感覚ですね。

大きなポメロも人気です。
こちらも「柚」が持つという意味の「有」と音が似ているからだそうです。
たくさん食べれば食べるほど良いとか。

IMG_1772
たくさん食べるほど良いとされるポメロ

また、オレンジも春節の時期には欠かせません。
シンガポールでは親戚回りをしたり、人の家を訪問するときはオレンジを2つ持って行き、帰りにまた2つもらって帰ってくる習慣があるのです。
このようにオレンジを贈りあうのには、富を循環させるという意味があるそう。

IMG_5284

この時期はスーパーでも、箱入りや個包装の立派なオレンジが売られ、渡すための赤い小さな紙袋も並びます。

旧正月といえば、マンダリンオレンジ!というくらいに、いろいろなところでオレンジを見かけるはず。
タクシーのドライバーも、オレンジをダッシュボードに並べているのをよく見かけます。
ぜひ、次タクシーに乗ったときはチェックしてみてください。

 

結婚式や旧正月に欠かせないバクワ

甘辛いジャーキー、「バクワ(肉乾)」も人気です。
これは干した肉をシート状に伸ばし、甘辛いたれにつけて炭火で焼いたもので、甘めのものから辛めのものまでいろいろあります。
基本はポークですが、チキンやビーフもあるのでお好みで選んでみてください。

IMG_5598m

バクワは年中売っていますが、春節の手土産やおもてなしとして重宝されるので、この時期は大人気。

特に、チャイナタウンの中にある「Lim Chee Guan(林志源)」は人気で、春節が近くなると長蛇の列。
店の前から何十mも並んでいます。

IMG_1782

また、サラミ状のタイプもこの時期多く見かけます。

IMG_1773

 

一見なにか分からないがこの時期だけのニェンガオ

旧正月になるとよく見かけるのが、「ニェンガオ(年糕)」。
これは、「年高」とニェンガオが同じ音のため、お正月に食べると年々高いところに行ける、とされています。

IMG_5283m
一見スイーツのようですが、焼く・炒めるなど調理して食べるニェンガオ

お供え物に見えますが、もち米の粉末に砂糖をたっぷり入れて蒸したお餅の一種です。
日本だとういろうに近いかもしれません。

ニェンガオは「New Year Cake」や「Sticky Rice Cake」とも呼ばれており、その名の通りとてもべたべたして甘いのが特徴です。
食べ方はいろいろですが、薄く切るか、小さな角切りにして炒めて食べるそう。
卵液をつけてたっぷりの油で炒めると外側はかりっと、中はとろりとしておすすめです。

べたつくのでよく冷やして、冷たい状態で切るように。

 

定番のパイナップルタルト

パイナップルは「富」や「幸運」のモチーフでこの時期によく飾りとして見かけます。
パイナップルは「鳳梨」と呼ばれ、この音が「繁栄が来る」という意味の音に似ているからです。

IMG_5599

そんな縁起の良いパイナップルのペーストを使ったタルトは、シンガポールの旧正月の定番です。
タルトといっても、一般的なのはクッキー生地の上にパイナップルペーストをのせた一口サイズ。
ペーストは、パイナップルの繊維が残るくらい粗いジャム状なのが特徴です。

最近では、台湾で人気の「Sunny Hills」のような四角いタイプも増えてきていますが、旧正月で一番見かけるのは小さなパイナップルタルトがたっぷりと入ったもので、赤いふたが目印です。

 

その他にもお菓子いろいろ

また、エビペーストを入れて小さな春巻きのように巻いた「Prawn Roll」も人気です。
少しスパイシーでサクサクしているので、ついつい口に運んでしまいます。

手紙をモチーフにした「Love letter」は薄い生地をくるくるとロール状にしたクッキー。
その姿が手紙のようなのでこの名前がついています。

それ以外では、鈴カステラのようなお菓子や一般的なクッキー、メレンゲ風のお菓子なども赤いジャーに詰められて売られています。
どれも定番スイーツなので、ローカルの味を楽しむのにはぴったり。

IMG_1733

おつまみには、スイカの種や殻付きの落花生も人気です。
チャイナタウンや駅前では大きな袋に入った落花生がうず高く積まれて、足元には試食の殻がたくさん落ちています。

IMG_1777

今では、どれもこの時期だけのものではありませんが、シンガポール人に聞くと、「年中売っているけれど、この時期になると多くの商品が並びます。特別な季節(Season of indulgence)」と言っていました。
せっかくの旧正月なので、店頭に並ぶラッキーフードをぜひお試しください。

この記事を書いた人(著者情報)

シンガポールのあれこれ

シンガポールのニュースなどあれこれお届けします

 

  • 友だち追加
海外展開にご興味ある方は
なんでもお気軽にご連絡ください。
> 24時間受付OK> 24時間受付OK

メインメニュー

教えてASEANコラム

お問い合わせ

お電話でのお問い合わせ
WEBでのお問い合わせ

人気記事ランキング

新着記事

国別で記事を探す

おすすめキーワードで記事を探す

ライター紹介

G-FACTORYグループは、ASEAN進出を目指す飲食店オーナー、
外国籍人材の採用を検討している飲食店様を全面サポートいたします。