昨今の日本食ブームでホーチミンにある日本食レストランは約500店を超えると言われていますが、その中で日本人料理人がいるレストランは限られています。
このような状況下において今回取材した日本食レストランの「立花」は、2名の日本人料理人を擁しており、日本食材(調味料含む)も日本から輸入するなど日本の味に強くこだわりを持っていらっしゃいます。
そんなこだわりのお店、「立花」ダイレクターの花岡氏にお話を伺いました。
Tachibana Japanese Restaurant
SENA CREO Co.,Ltd.
ダイレクター 花岡一騎(はなおかかずき)氏
日本食料理人として約10数年のキャリアを持ち、前職は東京の和食店で料理人をしていました。
約1年半前にベトナムへ赴任し、昨年12月「立花」のオープンにも携わりました。
現在はベトナム側の「立花」の代表を務めております。
花岡氏:日本本社の社長が以前ベトナムに視察に来た時に、ホーチミンの活気に魅力を感じ、新規事業をベトナムで起業したいという思いから、飲食事業に参入いたしました。
ちなみに日本本社はまったくの異業種である建築会社です。
花岡氏:7時から16時までのカフェタイム、その後1時間の休憩を挟み17時から23時までのディナータイムです。
今のところ年中無休で営業しています。
ホーチミン中心部の1区にレタントンという日本人街があり、そこに次ぐ第二の日本人街を作るためにフーニョン区を選びました。
まだ日本人街になるには時間がかかりますが、中心地の1区からもタクシーで15分程度とそんなに遠くない立地です。
現在、近隣には寿司屋、ラーメン屋などの日本食レストランが何店舗かあります。
花岡氏:ベトナム人のお客様が50%、日本人のお客様が50%の割合です。
ベトナ人のお客様は、お車でいらっしゃる富裕層の方が多いですね。
(※ベトナム人の自家用車の保有率は約2.2%です。
ベトナムでは、自家用車保有イコールお金持ちと言っても過言ではありません。)
日本人のお客様は、夜は駐在員や現地企業勤務のサラリーマンが多く、昼は日本人駐在員の奥様もご来店いただいています。
近隣で働くベトナム人サラリーマンの方々もお昼によく来店されます。
ご来店いただくお客様の人数はだいたい昼は40人から50人、夜は20人ぐらいといったところです。
花岡氏:飲み物込みで約5,000円程度です。
ベトナム人のお客様はあまり食べたり飲んだりしないので約3,000円程度です。
花岡氏:主にベトナム人の富裕層がメインターゲットです。
レストランの近隣には高級住宅街があり、そこにお住まいの方によくご利用いただいています。
花岡氏:色々ありましたが・・、
①和食へのこだわり
ベトナムの食材で日本食を作ると、本来提供したい味と異なるので日本から食材を仕入れています。
そのため、輸送コストがかかりますが、ベトナムの物価を考慮すると日本よりも廉価な価格設定をしないと来店誘致が難しいのが大変なところです。
②文化の壁
言葉に関しては通訳を通して、ベトナム人スタッフとコミュニケーションを取れていると思うのですが・・、
自分が考えていることが思うように通じないこと稀にあります。
また、日本食に馴染みのないベトナム人スタッフが多いので、実際に食べて体験してもらうことにより、日本食の味を覚えてもらいました。
花岡氏:そうですね、どのメニューも満遍なく人気がありますが、特にこちらが人気です。
①お刺身盛り合わせ(560,000ドン~)
日本から直送の看板料理で、これが売れないと始まりません!
メインメニュー
教えてASEANコラム
お問い合わせ
人気記事ランキング
新着記事
国別で記事を探す
おすすめキーワードで記事を探す
ライター紹介