※本記事は2020年5月7日時点の情報です。
3月18日に発表された活動制限令は今も続いており、5月12日まで続けられます(編集部注:マレーシア政府は5月10日に、活動制限令を6月9日まで延長することを発表しました)。
しかし、5月4日からは条件付き活動制限令が施行され、大部分の経済活動および社会活動が許可されるようになりました。
ロックダウンとほぼ同じ状況であるこの約2ヶ月間により、マレーシアの街の様子や私達の生活は大きく変わりました。
3月18日から5月3日まで、全ての飲食店で、店内での飲食が禁止になり椅子や机は片付けられてしまいました。
そのため、普段は持ち帰り対応をしていない店舗もテイクアウトを始めました。
日本よりも外食文化が根付いている印象のマレーシアですが、新型コロナウイルスの流行により、食事配達サービス「GrabFood」や「foodpanda」を利用する方や、登録する飲食店が増えました。
GrabDeliveryというサービスの注目度も高まっています。
これは、オンラインバンキングで送金できる飲食店に限られますが、GrabFoodのように飲食店が登録する必要はありません。
集荷先の飲食店と自宅の住所を入力すれば、食事を配達してもらえます。
配達料金は時間帯にもよりますが、現在は通常よりもやや高めになっているようです。
政府機関も再開されたので、オーバーステイおよび滞在許可失効に関する手続きを行えるようになりました。
州をまたがない移動が可能になり、同行人数の制限も停止されたので、家族で公園に行くといった外出が自由にできるように。
たったそれだけのことでも、今まではすべてを制限されていたので、かなり開放感を得られます。
州によって、飲食店内での飲食が許可されるようになりました。
しかし、営業を開始したとしても、
①各テーブルの間は2m以上離す
②各テーブルの人数を制限し、テーブルにその制限人数を記載する。各テーブルの人数については店側が決定
③レジでは社会的距離(1m以上の間隔)を床に表示
④手指消毒の準備
⑤お客様が利用したテーブルは必ず消毒
⑥従業員はマスクの着用を義務付け
⑦お客様が入店する際は体温を計測
⑧来店客の氏名・電話番号・入店日時を記録(感染者が出たときに追跡ができるようにするため)
これらを全て実施しなければならないという厳しいルールがあります。
5月3日までは、基本的に外出はスーパーへの買い出しのみで、しかも家庭内で1人しか行くことを許可されていませんでしたが、4日以降は同居家族であれば2人までの外出が認められています。
しかし、店内が混雑することを避けるために入場制限が設けられており、入店するには社会的距離を取って列に並び、検温、消毒を行う必要があります。
来店者はマスクを装着していますが、中には手袋を着けている人もいます。
活動制限令が発令された当初は、一部の商品が品薄になりましたが、現在は問題なく買い物ができます。
また、一部のスポーツが可能になりました。
活動制限令中にジョギングをしていた日本人が捕まってしまうという残念なニュースが流れていましたが、5月4日からは少し規制が緩くなりました。
屋内外を問わず、サッカー、ラグビーなどの身体への接触や感染のリスクを負うスポーツは認められていませんが、テニスやバドミントンは屋外で無観客に限り許可されました。
ジョギング(10人以下の小集団でのジョギングを含む)、サイクリング、ゴルフも社会的距離を遵守すれば許可されるとのことです。
ほとんどの企業の営業が再開しました。
ただし、雇用主は以下のことが求められます。
①時差出勤を奨励し、混雑緩和対策をとる
②毎日、従業員の検温を行う
③従業員に在宅勤務を促す
④感染が疑われる従業員がいる場合は速やかに医療機関の受診をさせる
⑤職場を清潔に保ち、従業員に感染防止策を徹底させる
⑥子どものいる従業員は、家族が交代で在宅勤務できるような環境作りに努める
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