「妊活コーチ」をご存知でしょうか?
日本や東南アジアではまだなじみが薄いですが、欧米では妊活を始められている方や、不妊症でお悩みの方のメンタルに加え、お客様それぞれのお身体にあった食事・運動方法をサポートし、将来の家族設計のお手伝いをする「妊活コーチ」とのコーチングのセッションが主流となってきています。
実際に、「妊活コーチ」とのコーチングセッションを通じて、ストレスや食事方法の改善を行うことにより、体外受精の成功率が50%増えるとも言われています。
今回は妊活コーチングのプラットフォームを提供している「Lumirous.com(ルミラス。正式社名:Lumirous Sdn Bhd)」の代表、山内杏那さんにお話を伺いました。
記者:マレーシアで事業を始めようと思ったきっかけは何ですか?
山内氏:日本人をマーケットにするのではなく、GDP成長率の高い東南アジアをターゲットにチャレンジしたいと思い、「起業するなら海外」と考えていたためです。
実は、幼少期は父親の仕事の関係でインドネシアで過ごし、高校はアメリカに1年間交換留学、大学・大学院はイギリスの学校に進学したので、人生の半分は海外で生活してきました。
そのため、海外で起業することへのハードルは低かったと思います。
また、15歳の時にアフリカの子ども兵士について学んだことをきっかけに、将来は起業し、会社のCSR活動を通じて日本を含む、世界中の子ども達のサポートをしたいと思って過ごしてきました。
たまたまコタキナバル(マレーシアのボルネオ島にあるサバ州の都市。活気ある市場や近代的な遊歩道などが有名なビーチリゾート)に住む友人の自宅に遊びに行った時に、マレーシアの若者の活気や熱意に魅了され、「起業するならマレーシア!」と強く思うようになりました。
記者:なぜ不妊治療に特化したサービスを始められたのですか?
山内氏:私自身、過去に流産を経験し、その際に誰にも相談できずつらい思いをした経験があったからです。
不妊症で悩んでいる友人や、子どもを授かれなかったことをきっかけに離婚してしまった人が身近にいて、彼女達が悲しい気持ちで過ごしていることを知っていたのもきっかけの1つです。
このような悩みを抱えている人たちの役に立ちたく、ルミラスを立ち上げました。
日本では、2021年1月から不妊治療の助成制度を拡充し、2022年4月には公的医療保険の適用が発表されました。
また、マレーシアでは2019年に積立年金制度(EPF)の積立金を不妊治療のために使用することが承認され、人工授精や体外受精の治療費として年金を施術のために使う人たちも増えています。
不妊症は日本以外の国でも大きな問題となっているため、不妊治療に関するビジネスに着目いたしました。
記者:どのような妊活コーチがいらっしゃいますか?
山内氏:現在、日本人のコーチ以外にも、マレーシア人、アメリカ人、オーストラリア人、イギリス人のコーチ陣と提携して、サービスを提供しております。
現在は「妊活コーチ」の認定資格はないため、各コーチは助産師・看護師・栄養士・鍼灸師・不妊治療クリニックでの勤務経験のある方、各種コーチングの資格をお持ちの方々で成り立っています。
当社は各コーチの専門分野やプロフィールを詳しく掲載して、お客様ご自身で共感できそうなコーチを選び、セッションを受けていただけるようにしています。
記者:どのようなサービスを受けることができますか?
山内氏:オンライン通話で妊活コーチとのコーチングセッションを提供しております。
当社の妊活コーチは、過去に流産、不妊症や不妊治療を経て子どもを授かった方たちが多く、彼女達の経験・知識をベースに妊活コーチングを提供させていただいております。
ただし、「妊活コーチ」はお医者様ではないので、医療に関することや不妊治療の施術に関するご質問はお受けしておりません。
妊活コーチングとは別に、マレーシアの不妊治療クリニックへの送客もさせていただいております。
こちらは、メールでお問い合わせいただき、お客様のご相談内容やご予算に合ったクリニックをご紹介させていただいております。
メインメニュー
教えてASEANコラム
お問い合わせ
人気記事ランキング
新着記事
国別で記事を探す
おすすめキーワードで記事を探す
ライター紹介