ベトナムではフードデリバリーサービスの市場規模が拡大しており、今後も大きな成長が見込まれることから、さまざまな企業が参入しています。
昨今は新型コロナウィルスの影響もあり、ますます需要が高まっています。
そんな中、ついに日系フードデリバリーサービス「Capichi」が登場しました。
飲食店が動画で紹介されているため分かりやすく、注文から配送状況まですべて日本語に対応しています。
加えて、今までデリバリー対応していなかった店舗も、このサイトでは購入できるケースが多いことから、すでにベトナム在住者にとってなくてはならないサービスとなっています。
今回は、今ベトナムで最も注目されている日本人若手起業家であり、「Capichi」の創業者兼代表取締役CEOの森大樹さんにインタビューさせていただきました!
記者:ベトナムに来たきっかけを教えてください。
森氏:ベトナムに来る前は日本で学生をしていたのですが、大学在学中に1度海外で働きたいと思っていました。
海外の中でも、東南アジアの経済成長率は目を見張るものがあり、面白いと注目していました。
その時点では、特にこの国と決めてはいなかったのですが、アルバイト先でたくさんのベトナム人と友人になったことから、ベトナムに対して興味が湧き、同国を中心にインターン先の候補を探しました。
いろいろ調べていく中で自分のやりたいことに合ったインターン候補先が見つかり、ベトナムの首都ハノイで2017年からインターンを始めたのがきっかけです。
記者:ベトナムに来た時は、特に起業しようと思っていたわけではなかったのですね。
森氏:最大の目的は、海外で働く経験をしたいということでした。
社会人と学生では使える時間がまったく異なるので、在学中に海外に行っておきたいという気持ちが強かったです。
インターンは1年間の予定でしたので、終了後は帰国する予定でした。
記者:ではインターン終了後、帰国されたのですか?
森氏:いいえ。実際に働きはじめたら、ベトナムのことがすごく好きになり、このまま残るか帰国するか迷うようになりました。
僕の働いていたインターン先はベトナムの企業だったのですが、社長に相談したところ応援してくれることになりました。
チャンスと感じ、すぐに大学の休学期間を延長。
社長が「サイドビジネスとして自分のやりたいサービスを作っていいよ」と言ってくれたので、しばらくはその会社で正社員として働きながら、どのような事業にするか検討していました。
その後、日本に一時帰国して、2019年7月に東京で会社を設立、8月~10月にかけて資金調達のために、ピッチイベント(投資家に事業プレゼンをする場)に参加したり、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家に直接ピッチ(短い時間の中で、プレゼンをすること)をして回り、資金を確保。
2020年3月、ベトナムに100%子会社を設立させました。
記者:起業後初の事業が「Capichi」ですか?
森氏:いいえ、最初のサービスは動画で旅行先の観光地や飲食店を調べられるアプリを開発しました。
ただ、あまり活用されなかったこともあり、動画とお店情報を調べられるアプリにシフトし、その時は日本人ではなく、ベトナム人ユーザーがメインでしたね。
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