近年ベトナムには多くの日本企業が進出しています。
不透明な米中対立と日中関係の行方も影響し、日本企業のベトナムへの関心は高まるばかりです。
新型コロナウイルスの感染拡大が進む中、多くのASEAN諸国のGDP成長率は去年マイナスに傾きましたが、ベトナムはコロナ対策も功を奏してか、プラス成長となりました。
今後もベトナムへの企業進出が続くことでしょう。
しかし、いざベトナムに進出する、駐在員を送るとなると、気になるのが現地の治安情勢です。
ここでは最近のベトナムの治安・犯罪情勢についてお伝えしたいと思います。
外務省の海外安全情報によると、2020年のベトナムにおける犯罪発生件数は合計で4万7453件となり、犯罪検挙件数が3万9007件、経済犯罪検挙件数が2万2105件、薬物犯罪検挙件数が2万5582件、薬物犯罪被逮捕者数が3万6404人だったといいます。
近年は経済発展に伴ってホーチミンやハノイなどの大都市と地方との経済格差が顕著になり、特に大都市での治安状況は悪化傾向にあります。
殺人、強盗などの凶悪犯罪の発生は少ないものの、ひったくり、スリ、置き引きといった窃盗事件が頻繁に発生し、日本人が被害に遭うケースも少なくありません。
ベトナムはASEANの中で決して治安が悪いというわけではありませんが、やはり日本にいるときとは異なり、外出時は十分注意する必要があります。
最近でも、例えばホーチミン市の警察は5月18日、日本人を含む外国人ばかりをターゲットに窃盗を働く犯罪集団を摘発し、メンバーの女4人(20~30歳代)を逮捕したと発表しました。
また、2021年1月から3月の間に、在ホーチミン日本総領事館が把握しているところによると、邦人犯罪被害はひったくりが4件、スリが1件、住宅侵入強盗が1件あったとされています。
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