「フィリピンで飲食店を始めようと思っているけど、集客方法が分からない」「すでにお店はあるけど、集客や売上に繋がらない」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
フィリピンで飲食店の集客・売上を伸ばすために大切なことはSNS運用です。
SNSは広告費をかけずに無料で発信できるだけでなく、ターゲット属性を絞った訴求が可能です。
今回はフィリピンで成功するためのSNSの活用方法について紹介します。
まずはフィリピン国内のインターネット事情について紹介します。
コンサルティング会社のDataReportalが毎年発表する「Digital 2022 Philippines」によると、2022年1月時点のフィリピンの総人口は1億1180万人です。
そのうち7601万人(約68%)がインターネットユーザーで、2021年から2022年の1年間で210万人(約+ 2.8%)増加しているインターネット成長国です。
ユーザーのインターネット利用時間を平均すると日本では1日4時間26分(出典:DataReportal「Digital 2022 Japan」)なのに対し、フィリピンでは10時間27分と2倍以上多いことが分かっています。
日本以上に、生活に欠かせないものとなっているようです。
出典:DataReportal「Digital 2022 Philippines」
フィリピン国内のSNS利用者は男女ともに18~34歳の若者世代が最も多く占めており、次いで35~44歳、13~17歳の順となっています。
フィリピンは2075年まで人口増加傾向が続くと言われており、今後も若者の人口は急増していくでしょう。
参考:国際連合「World Population Prospects 2019」
日本国内において個人事業主や中小企業、大企業がWebサイト(ホームページ)を持つことは当たり前となっていますよね。
一方でフィリピンの場合は、企業がWebサイトを作ることは一般的ではありません。
その代わりにFacebookページのビジネスアカウントを持ち、告知・集客・販売に至るまで運用しているのが特徴です。
フィリピン進出を成功させるためのポイントは「ターゲット選び」です。
フィリピンは日本と比べて貧富の差が激しく、階層によって収入はもちろんのこと、生活の価値観や嗜好、行動範囲に至るまでまったく異なります。
ターゲットの階層は主に下記があげられます。
低所得層~中流階層の収入では、日本食レストランは非常に高額となり、ラーメン1杯分の料金が日給1日分となってしまうことがあります。
「料金設定を低くして薄利多売で少しずつ成長させていく」か「ローカルレストランと比べて料金は高いが、その分確かな価値を提供するか」といったターゲットをしっかり決めることが大切です。
ターゲットが決まったら、次は「SNS運用」です。
フィリピン国内で流行しているSNSランキングは下記の通りです。
出典:DataReportal「Digital 2022 Philippines」
では、どのSNSを利用するのがいいのか、フィリピンで流行かつ、出店に際して運用するべき【TOP3】を紹介します。
どんなSNSを使って、何に役立てればいいのか分からない方はぜひ参考にしてください。
最もおすすめしたいSNSは「Facebook」。
ソーシャルメディアユーザーのほとんどが利用しているほど人気のSNSです。
国民1人1人がアカウントを持っていることは当たり前。
中には、複数のアカウントを使い分けている人がいるほどです。
先述したように、フィリピンでは一般的に企業やお店が自社サイトを運用していません。
一方、Facebookの企業アカウントを持っているケースはよくあります。
Facebook広告を使わない限りは無料で利用できるので、わざわざサーバーや独自ドメインの準備、サイト構築をする必要がないのです。
自分のページ内に
また、Facebook内の「Marketplace」は飲食店経営者の方であれば知っておきたい機能です。
Marketplaceはアカウントを持っている人であれば、どんなものでも売買できます。
例えば「アパレル、コスメ、携帯電話、家具、家電、車、土地、賃貸物件」などが売買されています。
Marketplaceでは、下記のように店舗開発の情報配信・情報収集に役立てられるでしょう。
Facebookと合わせて使うべきアプリは「Facebook Messenger」。
Facebook Messengerは利用率94.4%と引き続き高い利用率です。
日本でメッセージアプリといえばLINEですが、フィリピンでLINEユーザーは少なく、友人・家族・職場関係などのやりとりは全てFacebook Messengerです。
Facebook画面に表示されているメッセージボタンを押すと、Facebook上で友達登録している人や友達になっていない人にまでMessengerでやり取りできます。
店舗でMessengerを利用する際は、下記のようなやり取りに活用可能です。
3つ目におすすめしたいSNSは「Instagram」。
利用者は男性(35.8%)よりも女性(64.2%)の方が圧倒的に多いです。
女性をターゲットにしたい方におすすめのSNSです。
出典:DataReportal「Digital 2022 Philippines」
フィリピン人は、日本人と同様に「映えるスポット・食べ物」を好む傾向があります。
雰囲気がいいお店や、おいしそうな見た目の料理を提供するお店、新しいお店、パーティーなどのイベントで利用できるお店は注目度が高くなります。
ハッシュタグを文章内に適切に設定していると、フィリピン国外の人にもリーチでき、フィリピンを訪れた際に来店してくれる可能性があるのが魅力です。
またInstagramに投稿した写真はFacebookに同時投稿できるので、下記のような効果が見込めます。
利用者層の厚みが異なるSNSを横断してアプローチできるので、集客の効果を高めることができるでしょう。
より多くの人に周知したい場合は、SNSの発信と合わせて地元のメディアサイトに露出することです。
エリア・言語別に、人気のメディアを5つご紹介します。
ターゲットが決まったら現地情報を発信している上記のようなメディアに広告を出したり取材に来てもらったりするなど、効率的に宣伝を行うと良いでしょう。
上記メディアではサイトだけでなく、SNSも運営しています。
広告や取材依頼を行いたい場合、サイト内の「お問い合わせ」ページだけでなく、SNSの「コメント」や「DM」で気軽にコンタクトを取るのもおすすめです。
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