警戒レベルは「レベル1~5」まであり、数字が大きいほど厳しい制限が課せられます。
警戒レベル別で飲食店の活動制限や、主な該当地域は下記のようになっています。(2021年11月現在)
【警戒レベル別飲食店の活動制限】
(※)「安全シール認証」とは政府が設定した最低限の公衆衛生基準に準拠していることを表した施設の認証スキームです。詳しい内容や認証方法についてはフィリピン内務自治省(DILG)のページをご覧ください。
※編集部注:ロックダウンまたは警戒レベルでのガイドラインや対象地域は状況によって都度変更されていくため、信頼のあるサイトから更新状況をご確認ください。
参考:JETRO「マニラ首都圏、11月前半も新型コロナウイルス対策『アラート・レベル3』継続」
参考:JETRO「フィリピンにおけるコミュニティ隔離措置の最新状況(2021年10月6日発行)」
フィリピンの新型コロナウイルスのワクチンは医療従事者や政府関係者、高齢者を中心に2021年3月から接種が開始されました。
2021年11月23日時点では全国で約9724万回分のワクチン投与を行っており、そのうちまだ1回しか接種していない人は約5491万人、2回目の接種を完了あるいは1回で完了するワクチンを接種した人は約4151万人となっている状態です。
フィリピンの総人口が約1億903万人なので、38%の人がワクチン接種を完了したことになります。
先ほど紹介した感染者数の動きのグラフでは、陽性者数が減り収束に向かっているように見えます。
しかし、未だに1日1000人を超える新規陽性者が確認されるため、首都マニラでは2021年10年15日から併存症のある12~17歳の未成年者を対象に、ワクチン接種が試験的に開始されました。
未成年のワクチン接種は既に約1万8000人が1回目の接種が終わっており、11月3日からは12~17歳約1270万人のワクチン接種が全国的に開始され、モデルナとファイザーの若者への緊急使用許可が与えられています。
参考:外務省「フィリピンの基礎データ」
参考:フィリピン保健省(DOH)「コロナワクチン接種ダッシュボード」
参考:JETRO「未成年への新型コロナワクチン接種を11月3日から本格的に開始」
冒頭でもお伝えしたように、新型コロナウイルス感染症によって飲食店の経営は大きなダメージを受けました。
感染拡大から1年半以上がたった今、飲食店の状況はどのように変わったのでしょうか。
過去と現在の状況を見ていきましょう。
ロックダウンが開始されたばかりの2020年3月頃は、全ての飲食店で店内飲食ができなくなり(テイクアウトとデリバリーのみ可)、お酒の提供や販売も禁止された時期がありました。
各地域のロックダウンレベルが緩和されてきてからは、席数の制限はあるものの店内での飲食が徐々にできるようになってきています。
しかし、店舗側は十分な換気や消毒液の設置、体温検査を行うこと、消費者はマスクとフェイスシールドの着用が義務付けられていました。
現在においても十分な換気、消毒液の設置、体温検査といった対応と席数制限があるものの、店内・屋外での飲食が可能になっています。
加えて、11月15日より警戒レベル4以下の地域においては、地方自治政府(LGU)および民間施設がフェイスシールドの着用有無を決定できるように変更されました。
テーブル席には対角線上に着席禁止のマークが貼られていることや席数が限られていることもあり、以前のような団体客は見かけません。
しかし、カップルや少人数の家族が外食する姿は増え、ファストチェーン店は行列をなすほど賑わいを取り戻しています。
具体的な席数や営業時間は、各地域のロックダウンや警戒レベルに合わせてご確認ください。
参考:在フィリピン日本国大使館「フェイス・シールド使用に関する規則」
フィリピンは日本ほどに感染者数を抑え込めていません。
しかし、フェイスシールド着用の不要や店内席数の50%以上の利用可、人の賑わいなどと、徐々に日常を取り戻している動きがみられます。
収束のめどはたっていませんが、新たな日常でスタートダッシュができるよう、今から対策をとっておきましょう。
メインメニュー
教えてASEANコラム
お問い合わせ
人気記事ランキング
新着記事
国別で記事を探す
おすすめキーワードで記事を探す
ライター紹介