コロナ禍を経て大きく変化したライフスタイル。
特に外食に関しては、夜間の外出禁止や店内飲食、アルコール類の提供に制限のあったタイ都市部を中心に、Withコロナのニーズに応える新たなサービスの登場や、利用者側の行動に変化が起こりました。
ここ、タイでは新型コロナウイルスの流行を経て、どんな移り変わりがあったのか。
この記事では、筆者の身の回りで起きた3つの変化について紹介します。
コロナ禍では、タイでも多くの飲食店が困難な状況に置かれ、ガイドブックに載っているような超有名店が閉店してしまうこともありました。
実際に、バンコクNo.1トムヤムクンの呼び声高いタイ料理店「バーンカニタ」は、いくつかある支店のうちスクンビットsoi23店を閉店。
高級タイ料理店の代名詞としてほぼ全てのガイドブックに載っているであろう一軒家レストランですが、観光客に人気だったことが裏目に出たのと、接待やビジネスでの利用が激減した関係で規模を縮小したようです。
閉店せず生き残った店舗でも改装や移転の他、定休日・営業時間の変更が発生していることがあり、「お店の前を通りかかって知る」というケースもしばしば。
私自身も、久し振りに行ってみたら開店時間が変わっていたという失敗があり、そこから
1.ネットで最近の口コミをチェック
2.営業時間・定休日をチェック
3.大人数で行くときは電話確認&予約
の3つを実践するようになりました。
GoogleマップやFacebookの書き込みが数週間以内にあるかを見れば、営業しているかが分かるので、定休日や営業時間をチェックして予定を立てるようにしています。
観光客が減ったことで、予約なしでも入れる飲食店は増えましたが、席数を減らしている場合があるので、ある程度の人数で行くときは予約が必要です。
バンコクの日系企業では「新型コロナ流行前のように小・中規模の会食を開きたいけれど、どのレストランでアレンジできるのか分からなくなってしまった」という悩みがあるようなので、飲食店からアピールをしていくことがアフターコロナの集客には重要になりそうです。
コロナ禍を経て、会食の場にも変化がありました。
これまではレストランに集合でしたが、アルコール類を提供できない期間はホームパーティーに切り替わりました。
自宅で気兼ねなく過ごせる居心地の良さから、需要が増えているようです。
ここで問題となったのがタイの住宅事情。
タイの集合住宅にもキッチンはありますが、日本の一般家庭と比較すると簡素な造りで、家庭で料理を作って客人をもてなすことが難しいです。
そこで、デリバリーにおけるパーティー需要が増加。
ファストフードから五つ星ホテルのレストランまで、さまざまなメニューをスマホ一つで注文できる手軽さと、自宅での気楽な集まりにハマる人が増えたようです。
実際にタイのフードデリバリーサービス最大手、Grab Foodを使ってプーケットでパーティ向けセットを検索すると、
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焼肉の材料が丸々届くセットや、たくさんの種類の飲茶が楽しめるセットなど、どんなメニューを注文しようか迷ってしまうほど。
デリバリーは自宅だけでなくホテルやイベントスペースなど、配達エリア内ならどこでも届けてくれます。
利用する側に選択の幅が広がっただけでなく、さまざまなフードデリバリーサービスがケースバイケースで対応していた飲食店側の受注の手間を省き効率的に利益を出せる仕組みを整えてくれています。
筆者の肌感覚ではありますが、コロナ禍が落ち着き外食できるようになってからも、ホームパーティ需要は一定数保たれているようです。
気になる方はこちらをチェック!→【タイ】フードデリバリー天国!タイで人気の配達アプリ3社を調査
コロナ禍で飲食店が苦戦する中、外出自粛が厳しい時期にも、いち早くテイクアウト・デリバリーに切り替えたのが「街角カフェ」です。
閉店することなく営業を続けたので、現在は店内を利用するお客様に加えてデリバリーの注文が入り、売上は上々。
朝の出勤時間前には、カウンター内のバリスタがてんてこ舞いしている姿も目にします。
また、「街角カフェ」には、チェーン店にはない個性や雰囲気があるため、アフターコロナの今、再び「カフェ巡り」を楽しむ人が増えています。
タイ人の中には「早く日本旅行がしたい!」という日本好きが多く、このような方をターゲットにした日本風昭和レトロカフェが登場し、映えスポットとして話題になったこともありました。
「ビフォーコロナに戻る」のではなく、変化した日常に適応し新たな需要に応えるサービスが増えたタイの外食事情。
読者の皆様の参考になれば幸いです。
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