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【タイ】6月1日より新たに規制緩和!タイランドパスの発行簡素化とバー、カラオケなどの営業認可

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6月1日、タイでは新型コロナの規制が、さらに緩和されました。
大きな変更点は2つで、1つは入国時の規制緩和、もう1つはバーやパブ、カラオケなどの娯楽施設の営業再開です。

これまではタイへの入国者全員に入国申請システム(タイランドパス)の登録を求めていましたが、タイ国民(タイのパスポート所持者)は不要に、外国人は引き続き申請する必要があるものの承認QRコードが自動発行になるなど、大幅にタイ入国が簡単になりました。

6月に入っての新型コロナウィルス新規感染者数は2500人ほどの日が増え、かなりの減少傾向となっており、タイ政府が目標に掲げている7月の新型コロナウィルスのエンデミック(一定の周期で繰り返される流行、風土病)への移行(※1)が現実味を帯びてきました。

バー、パブ、カラオケなどの歓楽施設の営業も解禁となり、一気に日常が戻ってきたバンコクの規制緩和についてお届けします。

(※1)編集部注:タイ政府は新型コロナウイルスの扱いをインフルエンザなどと同じエンデミックの扱いにすることで、入国時の検査や各地での行動制限、マスク着用義務の廃止を目指している。

6月1日からの外国人のタイ入国条件

スワンナプーム国際空港出発フロア



まずは、タイ入国に際しての規制緩和概要です。

 

《ワクチン接種が完了(※2)している場合》
・タイランドパスを事前申請
・パスポート、ワクチン接種証明書などの必要書類を添付
・最低1万米ドル(約130万7,700円)の補償範囲を持つタイでの医療保険に加入し、その証明証を添付

 

《ワクチン未接種または、規定の回数を終えていない場合》
・タイランドパスを事前申請
・渡航前72時間以内に発行されたRT-PCR 検査(※3)、または抗原検査による新型コロナウィルス非感染証明書(※4)
・最低1万米ドル(約130万7,700円)の補償範囲を持つタイでの医療保険に加入し、その証明証を添付

 

ワクチン接種によらず、全ての渡航者に対してタイ入国後の隔離措置、検査は不要となります。
ただし、発熱症状などがある場合や、タイ疾病管理局より検査が必要と判断された場合は、RT-PCR検査または抗原検査が必要です。

※その他注意事項などはタイランドパス登録ページや各専門サイトにて情報を収集してください。

 

(※2)編集部注:タイ政府保健省によって認可されたワクチンを規定の回数接種していること。ワクチンの種類と接種回数は在タイ日本大使館の「新型コロナウイルスに関するお知らせ(タイ入国のための「Thailand Pass」の6月1日以降の運用方針の変更について)」を参照。

(※3)より正確な結果が得られるとされているDNAレベルの検査。

(※4)編集部注:病院などの医療機関にて検査し、検査医師の直筆サイン入りの英文非感染証明書に限る。タイランドパス申請時に、この申請書の添付が必要。

 

大きな変更点

タイランドパスの登録画面トップから、タイ人向けの選択ボタンがなくなった

今回の外国人についての大きな変更点としては、承認までに個人差があり、待っている間やきもきさせられたタイランドパスの承認QRコードが、1〜2時間以内に自動的に発行される点です。

ただし、タイ入国に際して、タイランドパスのQRコードを持っていることだけで100%有効というわけではなく、添付書類の有効性によっても決定されるようです。
信頼性のある必要書類で申請しておかないと、入国できないという事態が発生する可能性があります。

なお、ワクチン未接種または、ワクチン接種が完全でない場合も72時間以内の陰性証明をタイランドパスに添付することによって、すでに5月1日より隔離が撤廃されています。
陰性証明がない場合は、5日間の隔離が必要でしたが、6月1日以降は陰性証明が必須となる代わりに、全てのタイ渡航者が入国後の隔離免除・検査不要となっています。

 

新たなゾーニングについて

6月1日からのゾーニング(タイ政府の新型コロナ対策本部:CCSA より)

すでに厳しい規制が敷かれるダークレッドゾーンなどの地域はなくなり、監視地域としてイエローゾーン、グリーンゾーン、そして観光開国パイロット地域であるブルーゾーンの3つのカラーゾーンのみとなっています(バンコクは観光開国パイロット地域のブルーゾーン)。

飲食業においては、いずれも酒類の店内販売が24時を上限に許可されており、提供禁止などの厳しい規制を設けられた地域はもう存在しません。

ついに解禁となったバー、パブ、カラオケなど

バンコク中心部にある日本人向けのカラオケ店が集まるタニヤ通り(6月1日夜)。客足がかなり戻ってきている

2021年4月にナイトクラブで発生したクラスターを期に、タイ全土を席巻したデルタ株の流行以来、タイ政府も規制緩和には慎重な姿勢をみせてきたバー、パブ、カラオケなどの業種ですが、6月1日より、実におよそ1年2ヶ月ぶりとなる営業が認められました。

バンコクの日本人街と言われるタニヤ通りには日本人向けのカラオケ店や日本食店が集まっており、この界隈の飲食業の業績は、最も新型コロナの規制の影響を受けたバー、パブ、カラオケなどのカテゴリーの巻き返しに直結すると言っても過言ではありません。
今後、バー、パブ、カラオケなどの歓楽施設が、いかにかつての賑わいを回復できるかで、お酒をメインにした飲食業のバンコク進出やマーケティングに影響が出ることでしょう。

 

まとめ

今回のタイ入国に関する規制緩和では、残念ながらタイランドパスの完全撤廃とはなりませんでしたが、承認のQRコードが自動発行となり、格段にプロセスがスムーズになりました。

また、バー、パブ、カラオケなどのカテゴリーは、飲食業登録をすることで営業可能ではありましたが、本来のお酒を主体としたサービスをやっと再開できるため、夜の街も本来の活気を取り戻してくるでしょう。

今回の規制緩和は、完全な規制撤廃が近くなっていることを感じられる出来事でした。

※1米ドル=約130.77円で換算



この記事を書いた人(著者情報)

ノイ

バンコク在住です。

企業のWebコンテンツ制作、グルメ記事の取材と執筆、またマーケティング関連に携わっています。

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