会場の2階部分はフードコートとなっており、マレーシア料理以外にも中東などイスラム圏の料理が並んでいる。
その中に、完全ハラルの日本食レストランがあった。
マレーシア国内では一部ハラル認証を取得した日本食チェーンなどもあるが、調味料や素材などの関係で難しい部分もある。
「うちはおそらくマレーシア初の”モスリム-ジャパニーズ”レストランだと思いますよ。」
そう話すのはNor Fazilahさん(写真)。
クアラルンプールの南にあるBandar Baru Bagiで日本食レストラン「KONICHIWA CAFE」を家族で経営している。
調理担当はNor Fazilahさんの実兄で、マレーシアの日本食レストランや一流ホテルなどで経験を積み店をオープンした。
気になるのはその味だが「日本食の味付けで大事な酒やみりんはもちろん使えません。そこで砂糖、はちみつ、ハラルビネガーなどに置き換えて風味を出すようにしました」とのこと。
現在店を訪れるのは90-95%がモスリムだという。
「日本食はここ数年前からトレンドになっているから、とてもやりがいがあるわ。家族でこれからも日本食を盛り上げていきたい」と語ってくれた。
「将来は日本にも出店するのが夢」なのだそうだ。
来場者で目立ったのが家族でハルフェストに訪れる人の多さ。
今年で3回目の来場だというMond Asriさん一家は奥さんと2人の子どもでクアラルンプール市内からやってきた。
「(まだお店などでは見かけなくて)ここでしか買えないものがあったり、今までに見たことのない新商品があったりと、毎回楽しんでいます」と、奥さん。
「ハルフェスト自体に来ることが(エンターテイメントとして)楽しめるよ。入場料も無料だし、にぎやかでお祭りみたいだからね」とMond Asriさん。
※残念だが写真はNGとのことで、コメントだけ対応していただいた。
他にも知り合いがブースを出店しているから、あるいはビジネス専門学校の教師が教え子のブース訪問などで来場しているケースもあった。
主催者側のビジョンは「マレーシアをハラル産業のグローバルハブへ」。
また、その利益を国内のハラル産業に還元することを目標としている。
一見未知数のハラル産業であるが、実際に今回の出店ブースにはモスリムだけではなく、中華系企業の参加も見られた。
マレーシア国内の人口は増加傾向にあるため、ビジネスチャンスとしてはまだまだ参入の余地があるように感じられた。
※1 参照「ハラル・ジャパン協会について」より引用
http://www.halal.or.jp/about/
【参考URL】
HALFEST ASEAN
http://web.halfest.com.my/
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