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バガン遺跡で大流行中のボディペインティング屋台はSNS好きがターゲット

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タトゥー好きのミャンマー人

バガンではやっているボディペインティングは、インドで行われているヘンナタトゥーの模様やバガンの伝統的なタトゥー模様が多い。
女性は前者、男性は後者を好む人が多いという。
ただし、いったん描くと1週間ほどは消えないヘンナ染料ではなく、洗えば落ちる水性塗料を使う。
料金は模様の手間によるが、片手の甲一面に描いて2000チャット(約160円)前後からとなっている。

実はミャンマーには伝統的に、男性がタトゥーを入れる習慣がある。
勇気や男気を表すツールとしてのほか、魔除けの意図が大きい。
特に兵士たちの多くが両方の意味をこめてタトゥーを彫り込んでいた。
ネガティブなイメージはあまりなく、パゴダ境内内に立つ像にも、太ももにタトゥーを入れたものが多いほどだ。

バガンのマヌーハ寺院にある信者の像。太ももの模様がタトゥーだ
バガンのマヌーハ寺院にある信者の像。太ももの模様がタトゥーだ

一過性の流行で終わる可能性も

ボディペインティング屋台の流行について、現地の人たちはどう思っているのだろうか。
遺跡保護にかかわる人たちは一様に渋い反応だ。
「2、3軒のうちはよかったが、このまま増え続けたら景観を損ねる」というのだ。

「何らかの規制が必要」という意見も多く、2020年までの世界遺産登録を目指す政府としても何らかの規制に乗り出す可能性が高そうだ。
規制がかかって一過性の流行に終わるのか、それとも形を変えることで生き残るのか。
日本人観光客にも楽しめるアトラクションなだけに、成り行きが注目される。

この記事を書いた人(著者情報)

maki_itasaka

日本でのライター業を経て、上海(中国)およびハノイ(ベトナム)にて計8年にわたり、現地日本語情報誌の編集に従事。同時に、日本で出版される雑誌や書籍、ガイドブック、ウェブにも寄稿するかたわら、取材コーディネートや企業リサーチにも携わってきた。ヤンゴン在住4年目。

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