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【カンボジア】カンボジアのビジネススタイル、“集まって売る”

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メリットその②
同業者同士で協力し合える

買い物中によくあるのが、こちらの欲しいものがそのお店になかったため別のお店に行こうとする。
するとお店の人にすごい勢いで引きとめられ、どんなものを探しているのか詳しく尋ねられる。
そして「ちょっと待って」と言って隣の店に消えていき、しばらくすると満面の笑みで商品を持って戻って来る。
要するにお隣のお店から在庫をお借りしたのだ。
ただし、隣のお店は系列店でもなければ、家族の営むお店でもなんでもない。
でも、売っている商品も仕入れ先も原価も売値もほとんど同じなので何の問題もない訳です。
時には、お店をお隣さんに任せてお昼ご飯を買いに行ったり、子供のお迎えに行ったり。
いったいどんなシステムなんだ、と疑問に感じてしまいますが、カンボジアではよく見られる光景です。
助け合いの精神と言えばいいのでしょうか。
そうやって近くの同業者同士で、持ちつ持たれつ、互いに協力しながら商売をやっているのです。
信頼しているからこそ、そして同業者だからこそ成り立つこの関係。
日本人もそれができるかは別として、大変便利そうです。

メリットその③
お客側としても便利

忘れてはいけないのがお客側のメリットです。
同じような店がこれでもかと並んでいる風景は相当インパクトが強いため、一度見たら脳内に鮮明に記憶されます。
その結果、あの交差点のあたりは家電を売っているエリア、あそこの市場の近くは家具屋さん、一本向こうの通りは日用品エリア、とエリアごとに何を売っているか覚えていくことになります。
これが意外と、複雑でややこしいプノンペンの町中を上手に覚えるコツになる気がします。

そして、何か買いたいものがある時、とりあえずそのエリアに行けば似たようなお店が何軒も並んでいるので、短時間のうちに何軒か回って比較検討でき、結果よい買い物ができる、というメリットもあります。

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カンボジアの斬新なビジネススタイル、“集まって売る”。
いかがでしたでしょうか。
地域それぞれ、国それぞれのビジネススタイルについて考えてみるのも面白いですね。

この記事を書いた人(著者情報)

2011年よりカンボジアに在住。
現地のあれこれを発信していきます。

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