2021年4月から始まった新型コロナ第3派と新たに感染拡大したデルタ株によって、7月12日よりロックダウンが行われているバンコク。
長く続く規制と感染拡大から在住日本人の帰国者も増えるなど、先の見えない状況でしたが、8月の後半に新型コロナウイルス感染症対策センター(CCSA)は、増加ピークを過ぎたと判断。
これにより、9月1日より最高度厳格管理地域であるダークレッドゾーンのバンコクを含む29都県で規制緩和が実施され、およそ2ヶ月ぶりに飲食店内での飲食が可能になりました。
その他、ショッピングモールの再開や、フットマッサージ、美容室の営業が認められました。
久しぶりの飲食店内での食事、そしてショッピングが可能となり明るさが戻ったバンコク中心部の規制緩和初日の様子をお伝えいたします。
新型コロナ第3派の収束が見えないまま訪れた、デルタ株の感染拡大は非常に早く、8月には、新規感染者数が2万人台の日々が続きました。
2020年12月より始まった新型コロナ第2派では規制を強化すればある程度収まっていましたが、なかなか終わらない第3派に加え、感染力の強いデルタ株の流入でタイは一気にレッドカラーのエリア(※)が大半になってしまいました。
※編集部注:タイでは規制地域を、最高度厳格管理地域(ダークレッドゾーン)、最高度管理地域(レッドゾーン)、管理地域(オレンジゾーン)、高度監視地域(イエローゾーン)、監視地域(グリーンゾーン)に区分けしている。ダークレッドゾーンとレッドゾーンの対象地域は政府が決定し、残りのエリアはCCSAにて指定。
そのため、まず6月28日より店内飲食が禁止となりました。
この措置は経営側、顧客側に大きなショックを与えました。
しかし、感染者数は増加の一途でした。
そして7月12日より2度目のロックダウン。
在タイ日本人社会にも変化が現れます。
一時帰国や本帰国など、タイを去る人が出始めたのです。
家族のみ帰して単身残る駐在員や、駐在を一旦やめて帰国する人などさまざまですが、これまでのコロナ渦では見られなかった動きでした。
先の見えない中、ようやく8月20日頃より新規感染者数が横ばいから減少に転じ、1日の感染者数も2万人を切るようになりました。
これによってCCSAはピークを過ぎたとの声明を発表し、タイ政府により今回の規制緩和となりました。
・飲食店およびレストラン
20時を上限に、店舗での飲食を認める。
ただしアルコール飲料の提供は禁止。
空調のある屋内では収容率50%まで、空気の循環が十分な屋外では収容率75%までの営業を認める。
百貨店などの敷地内における飲食店およびレストランについても同様の基準を適用。
・美容増進施設
理髪ないし散髪に限り営業を認める。
事前予約制とし、店舗滞在時間は1人1時間未満とする。
・マッサージ店などの健康増進施設
フットマッサージに限り営業を認める。
・市場など
消費財および消耗品の販売に限り、20時まで営業を認める。
・公園、運動場、競技場、競技用および娯楽用プール、公共遊泳施設、屋外運動施設、屋内運動施設
20時を上限に営業を認める。
・学習塾、映画館、遊技場、ウォーターパーク、プール、フィットネス、ゲーム センター、イ ンターネット店、宴会場および会議場
引き続き営業禁止。
バンコク中心部・高級ブランドが建ち並ぶショッピングエリアにあるショッピングモール「サイアムパラゴン」では、前日まで閉鎖されていたフードコートで、人々が久しぶりの店内飲食を楽しんでいました。
規制強化で店内飲食が禁止されていた時期は、この写真のように椅子も片付けられていました。
バンコクの中心地にある巨大ショッピングモール「セントラルワールド」では、一部まだ開店していないお店もありましたが、おおむね営業が再開されています。
溢れるほどの人とはいきませんが、来店客は多かったです。
ロックダウンでショッピングができなかったため、洋服をまとめ買いする人も見られました。
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