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【TOP INTERVIEW】鬼金棒 三浦 正和氏

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ラーメンで海外進出する夢を抱く

ー 独自調合のみそを使ったコクのあるスープに、こだわりの唐辛子スパイスによる「カラさ」と山椒の「シビれ」をミックスさせたラーメンが好評な「鬼金棒」。三浦社長が飲食業界に足を踏み入れたきっかけとは?
子どもの頃から、両親が月島(東京都中央区)で営むもんじゃ屋でよく手伝いをしており、お客様が喜んでいる姿を見るのが好きでした。それが私の飲食業界の原点ですね。ただ、高校卒業後は飲食業界ではなく、当時興味を持っていたスキューバダイビングの専門学校に行き、そのまま講師として2年間勤務しました。当時からラーメンが大好きで、学校は都内にあったのですが、地方から来た方にラーメン店を紹介しては、「おいしい」と言って食べている光景を見ることが好きでした。そのような経験から、改めて人を喜ばすことをやりたいと考え、人生を見つめ直すように。ちょうど同時期にワーキングホリデー制度を知り、オーストラリアに渡ることにしました

ー どうしていきなり海外に行かれたのですか?
自分がやりたいことで就職する前に「全力で遊ぶ!」という目的でした(笑)。初めての海外は刺激的なことばかりで、次第に国外で仕事がしたいと思うようになりました。その想いが形になるにつれ、「海外で好きなラーメン店を開きたい!」と思うようになり、ラーメン修業をするために1年半ほどで帰国。海外出店が目標なので修業をする店は、海外で受けそうな面白い内装で、味にインパクトのあるラーメン店がいいと考え、そのような店を探し求めて食べ歩く中で「麺屋武蔵(以下、武蔵)」に出合いました。味だけではなく雰囲気にも圧倒され、入社を決意しました。

ー そこから麺屋武蔵でのラーメン修業の日々がスタートするのですね!
まずは2週間ほど新宿店(東京都新宿区)で研修を行い、青山店(東京都港区)に配属されました。配属後わずか半年で店長が突然退職し、私が店長になりました。入社して日が浅く、店のことをあまり分かっていない状態でいきなり店長になったため、苦労の連続でした。しかし、武蔵は各店舗の店長の裁量権が大きいこともあり、さまざまな経験を積むことができ、大変ながらも成長させていただきました。
2年後にはセカンドブランドとして池袋(東京都豊島区)に「麺屋武蔵 二天」を出店することになり、店長として立ち上げを行いました。当時の社長からコンセプトとスープの味は「牛骨」とだけ告げられ、味作りは任されました。開店までの半年間を使い試作を重ねていると、アメリカでの狂牛病問題から輸入が制限されるという大ピンチに。悪戦苦闘しつつも、なんとか無事にオープンしました。7年で初期費用のローンが回収できると言われていたので、完済した2008年の年末、10年の麺屋武蔵人生を終え、独立しました。

新感覚「痺れる」ラーメンを引っ提げて独立



 満を持しての独立ですね。
はい。実は、独立を意識する以前、ある中華料理店で食べた麻婆豆腐の山椒の独特な風味に衝撃を受けたことがありました。独立を意識するようになってからは、これをラーメンで提供したら面白いのではないかと考え、山椒と唐辛子を強烈に効かせたオリジナルラーメンを生み出しました。
都内で出店することしか決めていなかったため、他にはないスパイスの効いたラーメンが受け入れられる地域を調査。カレー激戦区と呼ばれ、スパイスを使った料理が受け入れられている神田周辺なら支持を得られるのではないかと思い、このエリアで物件を探しました。半年ほどで物件が見つかり、2009年9月に「カラシビ味噌らー麵 鬼金棒 神田本店」をオープンしました。

ー オープン後はいかかでしたか?
実は、オープン当日にテレビ番組への出演依頼が来ました。武蔵の現社長の矢都木と私はほぼ同期なのですが、同じ場所で修業をして異なる道で頑張る2人をドキュメンタリーで紹介するということでした。スタジオでの生放送の出演を終え店に戻ると、店頭には長蛇の列ができていました。お客様からは「痺れ過ぎる!!」と賛否両論のお声をいただいたのですが、一方で「痺れる感覚を体験したい」と来店動機に繋がりました。おかげさまで国外でも認知度が上がり、海外ブランドとのコラボレーションのお話しをいただくようになりました。

カラシビ味噌つけ麺

ー 海外ブランドとは?詳しくお伺いできますか?
2017年、ニューヨーク発のハンバーガーレストラン「Shake Shack」とコラボレーションしたカラシビバーガーを限定販売しました。Shake Shackのシェフが当店のファンで、ぜひコラボしたいというお話しをいただいたことで実現しました。また、現在、台湾と香港にフランチャイズ出店しているのですが、それらもパートナーから出店依頼をいただきました。

この記事を書いた人(著者情報)

rin

教えてASEAN編集部として日々経営者の方にインタビューさせていただいております!

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