一方で、マレーシアで資産形成を行う場合の注意点の1つ目は、定期預金の金利と株式配当利回りは変動するとともに、銀行もしくは企業によって異なることです。
そのため、先ほどのシミュレーションも、前提となる金利や利回りの変動の影響を受けることになります。
また、マレーシアの通貨であるリンギットから円へ資産を換える場合、為替差損益の影響を受けます。
さらにマレーシアは、万が一、預金を預けた金融機関が破綻したとしても預金者の資産を25万リンギット(1リンギット=27円換算で675万円)まで保護するペイオフ制度を導入しています[6]。
同じASEANのカンボジアは高金利でありますが、ペイオフ制度がないため、マレーシアの方が相対的に安心して資産運用を手掛けることができると言えるでしょう。
また、マレーシアの金融機関に預ける際も、1行だけに集中して預けるのではなく、リスクを分散して、ペイオフの上限金額を目安に、複数行に預けるという選択肢をとってみてはいかがでしょうか。
毎日日本食やアルコールを飲食するなど、日本と同じ水準の生活を求めなければ、物価は東京の3分の1ほどで生活できると言われています。
実際に、起業家や投資家が税制優遇メリットや生活コストの低さに着目し、日本やシンガポールから移住するケースが見受けられます。
また、物価の安さに加え、道路や港湾など物流インフラの整備されたマレーシアに、シンガポールから拠点を移す企業も出てきているようです。
豊かな老後生活を送るためにも、親日国かつ投資家フレンドリーなマレーシアで、今回ご紹介した資産運用手法を実践されてみてはいかがでしょうか。
出典元
[1] Maybank
https://www.maybank2u.com.my/maybank2u/malaysia/en/personal/rates/fixed_deposit_account_rates.page
[2] みずほ銀行
https://www.mizuhobank.co.jp/rate_fee/rate_deposit.html
[3] 金融庁
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html
[4] みずほ銀行
https://www.mizuhobank.co.jp/release/cb/pdf/20110111_2.pdf
[5] Bloomberg
https://www.bloomberg.com/quote/MAY:MK
[6] PIDM(5ページ参照)
https://www.pidm.gov.my/PIDM/files/db/dbeaa77f-7ce0-4156-bfa6-8118720bc42b.pdf
※本記事は2020年2月4日時点の情報です
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