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【シンガポール】飲食店成功の秘訣は海外市場!?海外進出のポイント~シンガポール編~

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シンガポール進出成功の秘訣

情報収集、市場調査、現地視察

まずは現地の情報を集めます。
一番良い方法は現地に実際に赴くことですが、海外渡航が難しい現状では、視察はほぼ不可能です。
現地の知人やコンサルティング企業、シンガポールで経営している方の話を聞いたり、インターネットを活用したりして、情報を得る必要があります。

なお、同じ場所でも時間帯や曜日によって雰囲気ががらりと変わるエリアが多いため、エリア特性に注意することが必要です。

事業計画立案、資金調達

集めた情報を基に店舗のコンセプト、事業計画を作成します。
想定する顧客層や価格帯、自社のポジショニングやプロモーション施策などを決めます。
海外では日本の常識と異なるため、日本で成功したプロモーション手法がそのまま通用するとは限りません。
現地で実際に成功している店舗のプロモーション手法を分析するなど、マーケティング戦略や店舗コンセプトを練ることが重要です。

また、出店に必要となる資金は借入をするのか、補助金などを申請するのか、自己資金とするのかなど、進出にあたってスキームを検討する必要があります。

現地法人設立

現地法人を設立するには、現地の法律や行政手続きなどを知らなくてはならないため、専門の会計事務所に依頼するのが一般的です。
シンガポールの場合は、現地在住の日本人経営や日本語対応可能な会計事務所が多く所在するため、言語の心配は不要です。

なお、物件によっては資本金に応じて保証金の金額が変わる契約形態もみられます。
資本金をいくらと
するかも重要になってきます。

物件選定、店舗コンセプト確定

事業計画で考えたコンセプトや想定する顧客層などに沿う物件を探します。
出店エリアは中心地と郊外、路面店とショッピングモールのどちらにするかが重要です。
というのも、場所によって相場や契約形態などが異なるためです。
一度契約すると固定費となり、その後賃料が下がることは稀なため、慎重に決定する必要があります。

什器・内装発注、食材の仕入れルート確保

物件を選定したら、次は内装工事です。
業者の選定からデザイン決定まで、日本と異なる点があります。
並行して、什器備品や食材の仕入れルートを確保するとスムーズなオープンが可能です。

内装デザイン
消防法や物件の仕様が日本とは異なるため、現地の業者を交えて内装デザインを決定することが重要です。
壁材や床材、使用予定の什器などによっては日本から輸入する必要があるため、和食店の内装工事に精通した業者に依頼することがコミュニケーションなどの面から安心だと思います。
信頼できる業者を見つける近道は、現地コンサルティング会社や進出している日系飲食店から情報を得ることです。

食材の仕入れルートの確保
メニューを決定するにあたって、現地食材をどの程度使用するか決める必要があります。
当然ですが、全ての食材を日本から輸入すればコストがかかります。
できるだけコストを抑え、環境にも配慮するとなると、可能な限り現地食材を利用することになります。
食材は問屋や市場などで⼊⼿可能です。

現地調達が難しい食材は、新規で輸入登録をします。
輸入登録には数ヶ月を要すことがあるため、コストと時間に余裕をみて、登録作業を行ってくれる代理店などを見つけておく必要があります。
また、事前に輸入規制品に該当しないかどうか確認しておきましょう。

ライセンスの取得
飲食店を開業するにあたって必要になるライセンスは、主に下記の3つです。
フードショップライセンス(Food Shop License)
食品取扱者(Food Handler)、食品衛生責任者(Food Hygiene Officer)
リキュールライセンス(Liquor License)

その他、店舗の状況に応じて、ハラル認証や商標権などを取得する必要があります。

人材採用

日本と同様、シンガポールにおいても人材確保は飲食店の課題の1つです。
外国人スタッフの雇用は上述した通りですが、
ローカルスタッフは現地人材紹介会の他、Facebookなど店舗のSNSを活用して募集する事例が見受けられます。

まとめ

内需の小さい国というハンデを抱えながら、外資企業を優遇することで著しく経済発展を遂げたシンガポール。
IT先進国としても名が知れわたっており、世界各国からグローバルに成長を続ける企業が集まってもいます。
同国での挑戦は東南アジアに限らず、世界展開の足掛かりとしても価値あるものとなりそうです。

※1シンガポールドル=約82.89円で換算

出典元

[1]外務省「シンガポール基礎データ」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/singapore/data.html

[2]シンガポール統計局「Population and Population Structure」
https://www.singstat.gov.sg/find-data/search-by-theme/population/population-and-population-structure/latest-data

[3]JETRO「シンガポール 概況・基本 統計」
https://www.jetro.go.jp/world/asia/sg/basic_01.html

[4]外務省「海外在留邦人数調査統計」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/tokei/hojin/index.html

[5]シンガポール統計局「Singapore Census of Population 2020」
https://www.singstat.gov.sg/-/media/files/publications/cop2020/sr1/executive-summary.pdf

[6]JETRO「2021年のGDP成長率予測6.0~7.0%に上方修正」
https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/08/05b3ce65c3ea3245.html

[7]シンガポール統計局「Resident Households By Monthly Household Income from Work」
https://tablebuilder.singstat.gov.sg/table/CT/17232?fbclid=IwAR1rUMa56lJmKn1lfKU5sw1rKyR8A7XIXcooyLdzoLbML90wKccoAw1GOMo

[8]厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況(統計表)」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/dl/06.pdf

[9]JETRO「税制」
https://www.jetro.go.jp/world/asia/sg/invest_04.html

[10]The Economist「Worldwide Cost of Living 2020」
https://www.eiu.com/n/campaigns/worldwide-cost-of-living-2020/

[10]東京都「都内区市町村マップ」
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/tokyoto/profile/gaiyo/kushichoson.html

この記事を書いた人(著者情報)

hiroki_kawai

大学在学中に公認会計士試験に合格し、卒業後は大手監査法人に勤務。
法定監査やIPO支援業務を中心に6年超勤務したのち、自分の好きな「食」をテーマに、事業サイドで活躍できる会計士になりたいと思い、G-FACTORYに入社し、そのままシンガポールに赴任しました。
シンガポールに拠点を置いているので、主にシンガポールの情報を発信したいと思います。

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