シンガポールではショッピングモールや路面店、フードコート、ホテルなど、さまざまな場所で日本食が提供されています。
総じて日本食は人気があると言えます。
海外進出を検討している日系飲食店の中には、日本食が受け入れられている、インフラ環境が整っているなど、さまざまな理由からシンガポールを候補として挙げられている方も多いのではないでしょうか。
前回のベトナム編に続き、今回はシンガポール進出時の気になる情報をレポート形式でご紹介いたします。
国土・地理
シンガポールは東南アジアのマレー半島南端に位置します。
国土面積は東京23区とほぼ同等の約720㎢[1]という都市国家です。
ほぼ赤道直下にあるため、常夏の国としても知られています。
東京からシンガポールへのフライトは直行便で約7時間、時差はわずか1時間です。
多様な民族・宗教構成
人口は、シンガポール人が352万人、永住権保有者が52万人、長期滞在者が164万人[2]で、国民のおよそ74%が中華系、13%がマレー系、9%がインド系、3%がその他です[3]。
また、在留邦人数は3万6585人とASEANの中ではタイに次ぐ多さで[4]、出店当初は日本人をターゲットとしてビジネスをスタートすることもできそうです。
宗教は、仏教/道教約40%、キリスト教約19%、イスラム教約16%、ヒンドゥー教約5%、無宗教約20%と多種多様になっています[5]。
多民族・多宗教国家であるため、食事の好みや禁止事項も多岐にわたるのが特徴です。
言語
国語はマレー語ですが、公用語として他に英語、中国語、タミール語の3種類があります。
そのため、シンガポール人はマレー語と英語のバイリンガルが多いです。
ビジネス展開においては英語が普通に通じるので、他のASEAN諸国よりも進出の面でハードルは低いです。
経済
シンガポール貿易産業省によると、2021年のGDP成長率は6.0~7.0%と予測されています[6]。
2020年は新型コロナウイルスのパンデミックにより大きな打撃を受け、マイナス成長でしたが、2021年上半期は前年同期比7.7%と大きく上回っています。
また、著しい経済成長の背景として、外資企業の誘致が挙げられます。
世界各国の企業がシンガポールで起業し成長することで、同国の富裕層が増え、経済発展の一助となっています。
世帯所得
シンガポールの世帯別年収構成比において、富裕層と言われる1,000万円前後から、それ以上の収入がある世帯(約12万Sドル/月を超える世帯)は全体の30%超[7]を占めます。
一方、日本の世帯別年収構成比で1,000万円以上の世帯は12.3%[8]と比較すると約20%ほどの差があります。
シンガポールの富裕層は2001年時点で10%程度[7]だったため、この20年間で約3倍に増加しており、今後も安定的に成長が見込まれます。
シンガポールの給与水準について詳しくはこちら ⇒ 【HIGH vs LOW】シンガポールと日本を比べてみた~給与編~
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