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ホーチミンにあるこだわりのゲストハウス「兎家(うさぎや)」、日本人オーナーを直撃取材 

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ベトナム最大の経済都市ホーチミンのバックパッカー通り近くに最近、新たな日本人経営のゲストハウス「兎家(うさぎや)」が誕生した。
オーナーは、京都府出身の石田安彦さん。
20年のバックパッカー経験を持ち、長年の夢だったゲストハウスを今年8月にオープンしたのだ。
今回は、居心地の良さを徹底的に追求したという、兎家(うさぎや)の石田オーナーにインタビューを行った。

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 -ホーチミンでゲストハウスを開いた理由を聞かせてください。
石田「2年前、某日系企業に誘われてベトナムに来たのですが、
そこを1年程で辞めてから、しばらくバックパッカーをしながら中米をまわっていたんです。
そんなとき、以前、ベトナムで一緒に働いた同僚から、こちらでビジネスをしないかと連絡があって…
もしやるならゲストハウスがいいと話したら、ぜひやりましょう!という話になったのがきっかけです。」

-ベトナムでの縁がゲストハウスオープンに繋がったということですね。
石田「20歳から20年ほどバックパッカーをしてきましたが、
バックパッカーの夢といったら二つあると思うんです。
旅行記を書くか、宿屋をやるか。
いいきっかけで、長年の夢だったゲストハウスが実現しそうだったので、ここで作ることにしました。」

-兎家(うさぎや)のコンセプトは?
「日本人が経営していることが、すぐ分かるような名前にしました。
内装は、どなたでも利用していただけるように極力シンプルなデザインにして、フローリングを木目にしたり、落ち着く空間を作るよう心がけたつもりです。
あとは、玄関で靴を脱ぐシステムにしました。
外国のゲストハウスに行くと、ベッドの横で靴を脱ぐようなところもありますが、そうはしたくなかったので。」

グランドフロアのソファースペース。日本のテレビをリアルタイムで見られる。
グランドフロアのソファースペース。日本のテレビをリアルタイムで見られる。

-ゲストハウスを開くにあたり、どんな立地条件で探しましたか?
石田「バックパッカー向けなので、バックパッカー街であるPham Ngu Lao通りやBui Vien通りから徒歩圏内で探しました。
あとは、家賃とベッド数の条件で考えて…
3か月程かかりましたが、現在の物件が見つかりました。
当初想定したより、かなり広くて、ベッド数が40個、部屋数でいうと9部屋あります。」

-利用者はどんな人たちですか?
石田「バックパーカー向けということで、やっぱり若い日本人男性が多いですね。
ありがたいことに、ここに泊まったことがあるお客さんの口コミもあって、バックパッカーの間で少しずつ広まっているようです。」

-宿泊以外では、どんなサービスを提供していますか?
石田「旅行会社と提携してツアーを行ったり、バスチケットを販売したり、バイクのレンタルやネイルサロンの紹介なんていうこともやっています。」

-ベトナムでゲストハウスを経営する上で困難なことは?
石田「なかなかトラブルが多いですよね(笑)。
どこにでもあることかもしれませんが、建具の立て付けや水漏れの問題。
業者さんに頼んでも、スケジュール通りに進まなかったり…。
それと、ベトナムドンは他の通貨と比べると桁が多いので、周辺国から来たお客さんは、高く感じるようです。」

-では、やりがいはなんでしょうか?
石田「旅仲間として、兎家(うさぎや)に泊まってくれたお客さんたちをサポートすることで、彼らが、あぁベトナムに来てよかったな、と思ってもらえることが一番のやりがいです。」

-これから同じように東南アジアでゲストハウスを開こうと考えている人たちに一言アドバイスをお願いします。
石田「とりあえず、一度その地に住んでみることです。
1年なり2年なり住んで、その国の事情やルールなど色々見えてくることもありますし、いきなり行って、やってみようでは、難しいと思います。」

石田安彦オーナー(中央)とスタッフたち。
石田安彦オーナー(中央)とスタッフたち。

エントランスから客室、バルコニーに至るまで、全ての空間がバックパッカー経験の長いオーナーならではのこだわりで作られたゲストハウス。
ホーチミンにお越しの際は、ぜひ利用してみては?

この記事を書いた人(著者情報)

Jun_Usami

1981年生まれ、愛知県名古屋市出身。2005年に日本語教師としてベトナムに渡り、2010年までホーチミン市内の日本語学校、外国語センター、大学などで勤務。2011年からベトナム情報配信サイトの運営会社で翻訳・編集業務を担当。2013年にベトナムと東南アジアサッカーの専門サイト「ベトナムフットボールダイジェスト」を立ち上げる。日本の各サッカーサイトやベトナム、カンボジアのフリーペーパーなどでコラムを連載中。

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