【目次】
ー 前職は建築業をなさっていたとお伺いしておりますが、
ラーメン屋を始めたきっかけを教えてください!
社長になりたかったからです。
18歳から建築業に従事していたのですが、30歳までに独立することが目標でした。
社長になりやすそうだと感じた建築の世界に足を踏み入れただけでしたので、業種へのこだわりはありませんでした。
しかし、バブル崩壊後の景気の影響もあるので環境等を考えた結果、現金商売をしようと思い、また博多ということで身近にあったラーメン屋を始めました。
ー 新しい世界に踏み入れる怖さはありませんでしたか?
もちろんありました。
当時、既に結婚をしていて家族もいたので怖さはありましたが、挑戦せずに老いていくことの方がもっと怖いと思いました。
ー なるほど。入沢元社長と、創業者の吉村幸助氏と副社長の入沢功のご関係は?
入沢 功が私の弟で、吉村氏が弟の友人でした。
吉村氏は、ラーメン屋で修行していた経験があり、ノウハウやこだわりがあったので、商品開発と店舗開発は吉村氏に任せております。
ー 海外進出のきっかけを教えてください!
国内だけでは限界があると思い、インドネシアでマグロの輸出業を行なっていた高校時代の友人に相談をしたことがきっかけです。
インドネシアにラーメン屋が少ないと感じていた友人が「フランチャイズ(以下FC)で展開をしたい」と言ってくれたことから本格的に海外事業がスタートしました。
ー イスラム教でハラル(イスラム教の教えで豚肉等一定の食材が禁じられている)の方が多いインドネシアで、とんこつラーメンを出店することは挑戦ですよね?
出店するまで全く考えておらず、事業計画を作成する中で宗教上、豚を食べることができない方がいらっしゃることを知りました(笑)
しかし、出店した地域性もあってか、オープンしてみると華僑の方に多くご来店していただけました。
ー 最も大変だったことは何でしたか?
家賃の値上げです。
インドネシアでは1年分の前家賃制の契約形態が多いのですが年を重ねるごとに家賃が倍近く値上げされていきました・・・
工事期間を守らないことも普通ですし、日本とは違うことばかりで大変でした。
ー 海外において大切なこととは何ですか?
現地調達にこだわることです。
コストがかかる大きな要因として輸送費が挙げられます。
現地では「ラーメンは高い」という認識があるので、できるだけ値段を抑えるためにも大切なことです。
ー パートナー選びのコツとは何ですか?
ほとんどがご縁なのですが、立地等に知識があるということを踏まえ、現地在住のパートナー様が良いと考えています。
中には、ご紹介やお客様として一幸舎に訪れ、気に入ってくださったというパートナー様もいらっしゃいます。
また、パートナー様が人任せ・店長任せでやる気がない時は上手くいかないことが多い気がします。
フィリピン・セブ店のスタッフさん
ー 客層はいかがですか?
国・エリアによって全く違います。
また、ハラルの方や所得の高くない方に向けて、鶏ラーメンの専門店もオープンしたので、新たなお客様にご来店いただけると期待しております。
ー 現在日本から派遣されている社員さんはいらっしゃるんですか?
各国に1人は必ず、一幸舎で修業した日本人がいます。
本社から常勤しているものはおりませんが、海外を担当する部署があり、定期的に担当者が海外店舗の視察を行なっています。
また、オープン前には日本から指導係が現地を訪れることはもちろんのこと、パートナー様に博多という街を知ってもらうため、必ず福岡にも研修に来ていただいております。
ー 初出店から7.8年が経過し、海外での出店において変化した部分はありますか?
他の日本企業の進出もあり、年々日本食のレベルがアップしてきている印象があります。
市場自体は飽和状態の場所もあると思いますが、日本の食材が手に入りやすくなり出店しやすくなったように感じます。
ー 今後ASEANに進出予定の方へのアドバイスをいただきたいです!
「なぜ出店したいのか」を明確にして進出することが大切です。
海外進出をしてみたいという気持ちで出店する方も多いかもしれませんが、勝ち抜いて存続していくためには、しっかりとした理由・目的を持つことが大切です。
また、需要を理解するという意味で文化や人間性、客層を理解している必要があるので、前述した通り、現地をよく知るパートナー様と組むことが最重要となってきます。
シンガポールのスタッフさん
ー 2019年の出店について教えてください!
3月5日に東京駅商業施設 KITTE丸の内地下1階キッテグランシェ内の「ラーメン激戦区 東京・丸の内」に出店いたしました。
海外のお客様も多いですし、国内外問わず様々な方に知っていただけるきっかけになると考えております。
ー 将来のビジョンはありますか?
「200年企業を目指す」ことです。
一蘭さん、一風堂さんに負けないような夢のあるラーメン屋になっていきたいので、一日一日生き残っていかなければなりません!
具体的には、一幸舎に関わっている従業員が「一幸舎で働いている」ことを誇れるよう、有名な企業になりたいと思っております。
現段階では、まだ言えないこともたくさんあるので、今後の展開を楽しみにしていてください!
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