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【ミャンマー】ミャンマーで突如流行のスイーツ。販売場所と時間はFBでチェック&ゴー!

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この7月に入って突如、ヤンゴンで大流行を巻き起こしているスイーツがある。
アンブロジアというベーカリーメーカーが作るオンノオターグーだ。

オンノオターグーとはミャンマーの伝統的なお菓子で、「オンノオ」はココナッツ、「ターグー」はタピオカのこと。
もちっとしたタピオカの塊にココナッツミルククリームをのせて焼いたもので、市場や街角の菓子店なら大抵おいているミャンマーを代表する伝統菓子のひとつだ。

伝統的なタイプのオンノオターグー
伝統的なタイプのオンノオターグー

従来品よりも衛生的なイメージ

そんなありふれた伝統菓子が、なぜいまさらこれほど人気を博しているのだろうか。

その理由としてまず挙げられるのは清潔感だ。
従来のオンノオターグーはタライに入った状態で店頭に並べ、売り子がその場で切りとってビニール袋などに入れて販売していた。

伝統的菓子を売る街角の菓子店
伝統的菓子を売る街角の菓子店

それに対しアンブロジアのオンノオターグーは、アルミトレイに入れて焼き上げ、それをアメリカンテイストのイラストを描いた箱に入れて売っている。
このスタイルはここ数年増えているピザのデリバリー店をイメージさせ、ミャンマー人はローカルの菓子店よりも衛生的だと感じるようだ。

AMPROSIA www.facebook.com/AmbrosiaNTD/
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次にバリエーション。
これまでオンノオターグーにはココナッツミルク味しかなかったが、アンブロジアではドリアン味とココナッツ味から選ぶことができる。
ミャンマー人はドリアン好きが多いので、これもかなりの高ポイントだ。 

当日に販売場所を告知することで希少性を付加

さらに注目すべきは販売の方法。
アンブロジアの工場は、ヤンゴン中心部からヤンゴン川を橋で渡った西岸のラインタヤー地区にある。
同地区は中心部から遠い上に貧困層が多く、中心部に住む富裕層のミャンマー人の中には足を踏み入れたがらない人もいるほど。
そこで、工場で焼きあがったばかりの出来立てをデリバリーサービス会社・YGNスターデリバリー社を通じ、街中の路上に停めたバン2台で販売しているのだ。

YGSスターデリバリー www.facebook.com/YGN-STAR-Delivery-Service-186277282039373/
YGSスターデリバリー www.facebook.com/YGN-STAR-Delivery-Service-186277282039373/

販売する場所と時間は、YGNスターデリバリー社のFacebookで毎日告知。
バン1台につき50~60個ほどを毎日販売する。
人気沸騰のため、売り始めて1時間もすれば売切れてしまうことも珍しくない。
つまり、Facebookで告知があったらすぐに駆けつけないと間に合わない。
こうした希少性が、さらに人気を高めているといえる。

ちなみに、アンブロジアの工場で直接買うとMサイズ7000チャット(約540円)の商品は、街中の移動バンで買うと8000チャット(約620円)。
デリバリーサービス会社は、1つにつき1000チャット(約80円)の利益をとっている。

この記事を書いた人(著者情報)

maki_itasaka

日本でのライター業を経て、上海(中国)およびハノイ(ベトナム)にて計8年にわたり、現地日本語情報誌の編集に従事。同時に、日本で出版される雑誌や書籍、ガイドブック、ウェブにも寄稿するかたわら、取材コーディネートや企業リサーチにも携わってきた。ヤンゴン在住4年目。

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