テメローはマレーシアの首都、クアラルンプールから車で2時間半ほど東海岸の方向に走った場所。
西海岸にあるクアラルンプールから東海岸にあるクアンタンまでを繋ぐ高速道路(E8)を走るとテメローに着きます。
テメローの町自体はいたって穏やかな田舎町なのですが、なんとここに有名なご当地グルメがあることが発覚!
これを食べるためにわざわざクアラルンプールから来るローカルまでいるというのですから、筆者も早速行ってみることにしました!
到着したのはテメロー川。
テメロー川は茶色く濁って見えますが、ご心配なく!
この川は汚いのではなく、川の底の泥や砂を巻き上げてこのような色になっているのだそうです。
実際はとても綺麗な川で泳ぐことも可能なのだとか。
リバークルーズしたり、スピードボードに乗ったり、川沿いでくつろいだりと、思い思いに過ごすローカルたち。
今は乾季で川の水は少ないのですが、雨季になると写真にあるTEMERLOHの文字を覆うほどの水量になるのだというから驚きです!
川でくつろぐのもさておき、目的の場所に向かいます。
テメローの町には、こういったものがところどころに置かれているのですが、なんだかお分かりでしょうか?
そう!ナマズです!
あちらこちらにナマズの像やナマズのキャラクターを見かけ、ナマズが有名であることを窺うことができます。
実はナマズはマレーシアでは高級魚とされ、お祝い事や友人を招待する時などに振舞うことがあるのです。
ただ、高級魚だから美味しいのかと言われると、そうでもありません。
特に、クアラルンプールで手に入るナマズは鮮度が落ちているので、川魚特有の臭さが一層強調されてしまいます。
そのせいか、「いくら高級魚でもあまり好きでない」というローカルの意見もちらほら。
そんな中で、テメローでは新鮮な美味しいナマズを安い値段で食べることができると有名で、特に、テメロー川で獲れるナマズは他の川で取れるナマズに比べて臭いもなく、美味しいと評判なんです。
テメロー川のすぐ近くには、ワロンと呼ばれるローカルスタイルの屋台が並んでいます。
この屋台で、テメローのご当地料理を食べることができるそう。
そのご当地グルメの名前は、「パティン テンポヨ(patian tempoyak)」。
とてもユニークな名前ですよね。
ちなみに、パティンとはマレー語でナマズのことです。
どの屋台も大体同じような雰囲気ですが、その中でも、私たちは今回「Adinda Masakan Tradisional」でいただくことに。
お店の中に入り、さっそく目的の「パティン テンポヨ(patian tempoyak)」を頼みます。
すると、すぐにご飯が入ったお皿を渡されました。
カウンターの中から自分が食べたい野菜などを選び、セルフサービスでご飯の上にのせていきます。
特にルールはありませんが、2種類の野菜を選ぶのがローカル流。
そして、お待ちかねのナマズが運ばれて来ました!
尻尾だけ運ばれて来た魚を見ると、これがナマズだとは想像がつきません。
見た目は鯖のようです。
ナマズというだけでも珍しいのですが、このスープにまた特徴が。
なんと、ドリアンペーストを入れて作られているスープなんです!
人気のご当地グルメ、パティン テンポヨ(patian tempoyak)とは、ドリアンスープで煮込まれたナマズ料理だったんですね。
どんな味がするのだろうと不安と期待を込めて一口。
なんとこれが美味しいのです!
あのドリアン独特の香りはほとんどなく、ドリアンのコクがほんのり残るスープでした。
少し酸味があり、しかもチリが入っているのでピリッと辛く、それが良いアクセントになっています。
ナマズの身は元々とても柔らかいのですが、新鮮なため身が引き締まっています。
しかも、臭みも全くありません!
本当に美味しく、あっという間に食べてしまいました。
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