Punch
32 North Canal Road, Singapore 059288
ボタニカル要素を取り入れているのはインテリアだけではありません。
料理にもボタニカルを取り入れているカフェがシンガポールには沢山あります。
例えば、「The Botanist」
店名に「Botanist(植物学者)」という言葉が入っているこのカフェでは、エディブルフラワー(食べられるお花)を使用したメニューが多数提供されています。
ちなみにこの料理の名前は
Who spill the jam?(ジャムこぼしたの誰よ!)
見た目だけでなく、メニュー名にもこだわっているユニークなカフェです。
The Botanist
74 Neil Road, Singapore 088839
その理由は1967年に、当時の首相であったリー・クアンユー氏が唱えた「Garden City」という構想にあります。
この構想のもと、シンガポールは植樹キャンペーンを進める等、国土の緑化に力を入れてきました。
緑化政策に力を入れた理由は
①熱帯の高温・多湿な気候を少しでもやわらげて暮らしやすくするため
②狭い国土への海外投資の誘致と観光産業の育成に役立ち、国際的な競争力を高めため
の2つと言われています。
1960年代のシンガポールと言えば、都市部は人口集中によりスラム街のような街並みで緑は少なく、郊外もイギリス植民地時代の開墾でわずかな森林しか残っていなかったそうです。
そんな状態から政府主導で国民を巻き込みながら、長い年月をかけて今の街並みを作ったというから驚きです!
現在は、公園や街路樹を増やすだけではなく、ビルの緑化も積極的に行っており、屋上・壁面の緑化費用のうち50%を政府が助成金で賄っています。
“Garden City”の構想の下、長い年月をかけて緑豊かな都市を創ったシンガポール。
緑が多い場所やモノに自然と惹かれる傾向が国民にあるからこそ、カフェもボタニカル要素を取り入れているのでしょう。
メインメニュー
教えてASEANコラム
お問い合わせ
人気記事ランキング
新着記事
国別で記事を探す
おすすめキーワードで記事を探す
ライター紹介