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【タイ】【知らないと損するタイ進出情報】タイの財閥研究 デュシタニ・グループ

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たが、97年の通貨危機は同グループの経営をも直撃した。
アメリカからは撤退、ホテルは売却し、一部株式も放出して危機を乗り越えるしかなかった。
株式を手にしたゴールドマンサックスからようやく買い戻しができたのは21世紀を過ぎた2003年になってからのことだった。

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経営難からの再建を果たしたデュシタニ・グループは外部からの人材登用を積極的に行いながら、経営上のリスクを分散するため事業の多角化を推進していく。
その一つが、ホテルで働く従業員の教育市場や調理師養成市場での各事業、そして海外でのホテル運営の受託事業などだった。

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教育事業では、微笑みの国タイにあるホテルマンとしての礼儀作法や躾、ホスピタリティーを学ばせ、国内外のホテル市場に供給をし続けている。
調理師養成事業ではフランス料理学校を持つほか、バンコク東郊にデュシタニ・カレッジを開校させ日本料理などをタイ人調理師に伝えている。
大阪にある辻調理師専門学校との提携事業もこの一環にある。

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現在、最盛期と同じ約30館にまで回復したデュシタニ・グループのホテル等のラインナップは、海外での受託事業が中心となっている。
中でもバーレーン、オマーン、アラブ首長国連邦(UAE)、トルコなど中近東地域に大きな関心が向けられている。
また、今後の人口の増加と経済発展が見込まれるバングラデシュやヤンゴン、フィリピンなどへの進出も進められており、今後は対象国も拡大していく見通しだ。
向こう3年のうちに50館、5年後に70館の中期目標を掲げている。
(写真は同グループの資料から)

 

この記事を書いた人(著者情報)

kobori

2011年11月、タイ・バンコクに意を決して単身渡った元新聞記者。東京新聞(中日新聞東京本社)、テレビ朝日で社会部に所属。警視庁記者クラブで2・4課担当を通算4年経験。銀行破綻などの各種金融事件、阪神大震災、オウム真理教事件などの取材にも当たった。事件記者出身だが、取材対象は政治・経済、社会、科学、文化までなんでも。日本の新聞、雑誌、タイのフリーペーパーやウェブサイトなどでも執筆中。著述、講演多数。

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