どうやら旧正月は、大人数向けのコンセプトのお店で、普段から人気の店はより人が集まり、そうでもないお店は厳しい、という状況がありそうです。
旧正月をかき入れ時にするか、閑散期にするかは、普段から、大人数での歓談に向いた店であるという認識を定着させていることがカギになりそうです。
旧正月に限らず、なにかと家族で集まる機会のある中華系の多いシンガポールですので、そのようなアピールは決して損にはならないのではないでしょうか。
旧正月の祝いにもフードデリバリーが普及
旧正月の家族親戚の集まりは、料理上手なお母さんが腕を振るうお宅へご馳走を囲みに、というのもまた伝統的な定番のようです。
しかし、シンガポールの経済紙The Business Timesの記事「This Chinese New Year, delivery startups keep tradition alive」によると、近年、旧正月のホームパーティーのためのレストランへのデリバリーのオーダー数が上昇しているようです。
これは、若い世代になるほど料理をする人が減っていること、ここ数年フードデリバリーの普及が目覚ましいことなどに理由がありそうです。
旧正月に食べられるメニューは、日本のおせち料理のように縁起を担いだ伝統的なものが多いそう。
日系の飲食店も、季節のメニューとして縁起を取り入れたメニューをアレンジして売り出す、デリバリーメニューを売り出すなど、伝統とトレンドを上手く取り入れ、旧正月を大いなる商機にできるような面白い試みを考えてみるのも良いかも知れませんね。