外食文化のマレーシアでは、住宅街の近くに必ずと言っていいほどオープンエアの屋台や飲食店街(ホーカー)などがあり、安く食事を済ませられる。
またテイクアウェイやデリバリーといった中食も多い。
そのような環境において、ここ数年目立つのがデリバリーサービス会社。
従来のピザショップが自前の配送システムを持つのとは違い、カスタマーからの注文を受け、指定のスーパーやレストランのデリバリー代行をメインとする業務形態となる。
今回ご紹介するのは2014年にシンガポールで起業して以来、すでに8ヶ国でデリバリーサービスを展開しているオネストビー(honestbee)。
マレーシアでは現在クアラルンプール市内及び近郊とシンガポールの対岸にあり、マレー半島南端の都市ジョホール・バルで利用することができる。
マレーシアでは共働きの家庭が多いため、普段は家で料理をしないというのも珍しくない。
その他、家庭の事情などで食事が用意できないといったことも多く、突然のスコールによる影響も大きい。
また、マレーシアでは安全上の問題から小・中学生は通学のみならず塾、習い事なども保護者が送迎するのが一般的であるが、駐車スペースや渋滞の問題などもあり、場所によってはその前後に食事を取りにくいこともある。
特に平日は移動の動線が決まっていることが多いため、同じようなレストランや店での食事に飽きている側面もあると予想される。
オネストビーが提供するのは、デリバリー可能エリアにある飲食店やスーパーから、カスタマーがオーダーした料理や食料品を届けるサービス。
ちなみに日本には2016年に進出し、東京などで買い物代行サービス(買い物コンシェルジュ)を提供している。
クアラルンプール市とその近郊の一部で現在利用できる店舗は500以上。
その中から実際に自分の住んでいる近隣エリアのデリバリー可能な飲食店などを選ぶシステムとなっている。
サイトを見ると各店ごとのデリバリーの日付と時間帯、オーダーしてから配達されるまでの予想時間がわかる。
注文可能なレストランのジャンルは幅広く、クッキーやビスケットなどのスイーツ、コーヒー専門店のドリンク類、中華、インド、タイ、ウエスタン、日本食に至るまで勢揃いしている。
今回気づいたのは「自分の生活圏でも、知らないレストランが山ほどある」ということ。
新しいレストランがオープンしていたり、あるいはちょっと遠くにあった店の支店が実は近所にあったりと発見があった。
また、メニューが写真入りで掲載されているため、デリバリー用途以外に、興味を持ったレストランの食事内容を知ることができるのはエンドユーザとしてはありがたい。
そしてなんと言ってもレストラン側としては、デリバリー要員を常駐させる必要がない点がコスト面で魅力なのではないだろうか。
あくまでも私的な意見となるが、自分自身も兼業主婦であるため炊事時間の都合がつかないことがある。
また新規オープンした店の食事の味を知りたい(試したい)という時に、実店舗だと”ちょっとだけオーダー”というのが難しい時もある。
デリバリーサービスの提供だけではなく、新規オープン店の認知度アップや味を知ってもらうという潜在顧客への訴求、プロモーションの活用にも期待できそうなシステムのように思えた。
オネストビー(honestbee)
URL:https://www.honestbee.my/en/?gclid=EAIaIQobChMIu8fDjJnn2gIVlnZgCh3fewAFEAAYASAAEgIrHPD_BwE
オネストビー 買い物代行コンシェルジュ(日本)
URL:https://www.honestbee.jp/ja/
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